B5判32ページ
うつくしい海を描いた絵本
恩納村「サンゴの村宣言」プロジェクト〜世界一サンゴにやさしい村〜
恩納村文化情報センター 絵本制作講座 大賞受賞作
46億年という時をかけて地球の歴史が築かれた。
その歴史の中で珊瑚礁はゆっくりと成長してきた。
全海洋の1%にも満たない珊瑚礁に、全海洋生物の25%が棲み、
その生物の食物連鎖を繋ぎ、命を支えあって守ってきた。
絵本「サンゴのしま」が生まれたのは、沖縄本島の真ん中あたりにある
恩納村というところです。
村の最大の特徴は、サンゴ礁海域をはじめとする恵まれた自然環境。
恩納村はこの自然環境を守るために、恩納村環境保全条例をつくり、
土地利用のコントロールや、大規模施設への排水の排出規制、
赤土等流出防止対策などを行ってきました。
豊かな自然を次世代につなぐために取り組むのが、
「サンゴの村宣言プロジェクト〜世界一サンゴにやさしい村〜」。
このプロジェクトの一環として、
サンゴをテーマにした絵本作り講座を行いました。
そして、大賞となった作品がこの「サンゴのしま」です。
青い画用紙への貼り絵で海の様子を表現した作品で、
その美しさが高い評価を得ました。
生き物たちで満ちあふれた海と、サンゴの果たしてきた役割。
人間は自然のなかでどう生きていくべきか。
みなさまがこの絵本から何かを感じ取っていただけたならば幸いです。
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企画・監修:恩納村教育委員会 恩納村文化情報センター
発行:恩納村
発売元:ボーダーインク
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●著者略歴
吉山佳子(よしやま・よしこ)
恩納村在住。昭和30年7月4日、東京に生まれる。37年前に沖縄に嫁いできた。二男二女の母で二人の孫を持つ。朗読サークル「ぼーの」を2014年に立ち上げ、地域の読み聞かせ好きなお母さんたちと楽しく活動中。沖縄県子ども読書指導員。
●恩納村「サンゴの村宣言」プロジェクト〜世界一サンゴにやさしい村〜
恩納村では(1)優しさと誇り(2)人づくりと協同(3)交流と活力(4)共生と持続、を基本理念に、サンゴ礁保全再生に向けたさまざまな活動を展開しています。イメージキャラクターはSunna(さんな)ちゃん。
●2018年7月21日 初版第一刷発行