嘉納辰彦著/A4判/120頁/上製本/定価3,150円(税込)
ボリビア、アルゼンチン、そしてキューバ
南米のウチナーンチュを撮り続けるサシンヌジャー(写真家)待望の写真集!
南米移民のウチナーンチュの記念写真集である。
写真の始祖、長崎の上野彦馬や横浜の下岡蓮杖の代表作も記念写真である。
記念写真は写真の原点なのだ。
写された人物の目と、その写真を見る人の目が真正面から向き合う。
その目には、苦渋の過去と豊穣の現在が宿っている。
東松照明
「OKINAWA」の看板を掲げたアーチ門、文化会館、診療所、学校への入り口
ボリビアの仲村カマド 玉城村(現南城市)出身 1963年移住
アルゼンチンの上原清利美一家 今帰仁村出身 1930年移住
ボリビア国サンタクルース州のコロニアオキナワは
正にリトルオキナワ戦後琉球政府の計画移民でボリビアに渡ったウチナーンチュの一世から三世の700名あまりのウチナーンチュ達がオキナワ村を形成していた。そこには確かに「もうひとつのウチナー」が存在していた。
本書「『もうひとつのウチナー』との出合い」より
嘉納辰彦(かのうたつひこ)
1952年、那覇市生まれ。東京写真専門学院卒業後、雑誌やメディアを中心に活動。1976年写真ひろば「あーまん」設立参加。以後、県内外各地で「島からの風」展を開く。1989年・90・94年と南米の沖縄移民の人々を訪ね取材し、那覇市・名古屋・各地で写真展「もうひとつのウチナー」を開催。本書のタイトルは写真展のタイトルと同名である。
2009年『クーバ ミスタ アジマー』(沖縄キューバ友好協会)と桑原政昭との共著『島からの風に吹かれて」(ボーダーインク)を発行