砂川栄喜著/四六判・238頁
沖縄宮古諸島にはたくさんの渡り鳥がやってくる
身近な種から、ナンキンオシ、ハシナガクイナやインドガン、セーカーハヤブサなどの珍鳥収録
亜熱帯の小さな島・宮古諸島で観測できる約300種の野鳥を生態写真とともに飛来状況、行動、生息場所などを解説。
バードウォッチャーのための宮古の探鳥ガイドや観察の注意点も掲載。
多彩な写真掲載で初心者から楽しめます。


はじめに
これまでに宮古諸島で記録されている野鳥は、330種を超えています。
森林面積が、日本の他の地域より、そして沖縄県の他の地域より、格段に低い宮古諸島ですが、それでも、毎年、新たな種が記録され続けています。
島のほとんどが農地として利用され、開発によって、島が変化し続ける中、改めて宮古島を見つめ直すきっかけになればというのが、この本の発刊のきっかけでした。
野鳥は自然のバロメーターと言われます。環境の変化によって、観察される野鳥の数が増えたり、減ったりするほか、観察される種が変わったりします。何らかのアクシデントで、迷い込んできた野鳥でも、羽を休める場所を選びます。そして、その場所を選んだのには、必ず何らかの理由があります。
この本が、一人でも多くの人が野鳥に親しみ、そして、かけがえのない宮古諸島の素晴らしさを発見、再認識するきっかけにしていただけたら幸いです。 著者 砂川栄喜
目次
はじめに
宮古諸島/宮古島の鳥類相/宮古の探鳥ガイド/
野鳥観察の注意/各部の名称/用語解説
宮古の野鳥
水辺の鳥/山野の鳥/水辺の鳥/山野の鳥 外来種/かご抜け
写真未掲載種/参考文献/和名索引
あとがき
著者プロフィール
著者 砂川栄喜(すながわ えいき)
1967年、宮古島生まれ。
新聞記者だった20代の頃から鳥見を始める。
宮古テレビ報道部記者。
記者としての仕事の傍ら、野鳥観察をライフワークに島を巡っている。
著書に『きらめく生命〜宮古諸島の野鳥〜』(2001年、ニライ社)
2011年9月発行