• 『今日もあまはいくまはい 衛生監視員の苦情処理簿から』平川宗隆著

『今日もあまはいくまはい 衛生監視員の苦情処理簿から』平川宗隆著

4-89982-018-6

1,650円(内税)

定価 1,570円(内税)

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平川宗隆 著 四六判 163 頁

衛生監視員の苦情処理簿から

保健所はてんてこまい。それは早朝の電話から始まる。


[目次]
プロローグ

1賠償金/2猫の苦情/3犬の苦情/4カマボコ事件/5毒味係/6バブルのおとし子/7ヘビの抜け殻/8お墓の相談/9お墓のトラブル/10パンの苦情/11ネジラーメン/12ハブクラゲ/13シラミ騒動/14照会/15修学旅行/16乾燥梅干し/映画館/馬肉騒動/公衆浴場/当初/牛の密殺/カラオケ騒動/行商/行商(その2)/ポーク缶詰/悪臭/文化/消費期限/住宅事情/魚の寄生虫/吸いがら入りブドウパック/ごみ焼却/浄化槽/ヤンバルトサカヤスデ/ペットと集合住宅/カーサムーチー/健康飴/品質保持期限(賞味期限)/タバコシバンムシ/郵送/ポーク缶詰(その2)/沖縄そば/三枚肉/海のセミ/缶コーヒー/ドーナツ/皮膚寄生虫妄想/納豆/スキムミルク

エピローグ

平川宗隆(ひらかわむねたか)
博士(学術)・獣医師。昭和20年8月23日生まれ。昭和44年日本獣医畜産大学獣医学科卒業、平成6年琉球大学大学院法学研究科修士課程修了、平成20年鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程修了。昭和44年琉球政府厚生局採用、昭和47年青年海外協力隊員として2年間インドへ派遣。平成13年動物愛護センター所長、平成16年中央食肉衛生検査所長、平成18年3月沖縄県定年退職。 著書『沖縄トイレ世替わり』『沖縄のヤギ文化誌』『沖縄でなぜヤギが愛されるのか』(以上ボーダーインク)、『豚国おきなわ』(那覇出版社)


ボーダーインク旧HP「今週のこの一冊」より

空には星がある。倉庫に埋もれた本もある。
そんな本に光をあてるべく企画した新コーナー。ボーダーインクのスタッフが、持ち回りで自社の本を書評しちゃいます。

あまはいくまはい


どうしましょう・・・とうとう「今週の一冊」当番がまわってきました。
前置きしておきます、私はボーダーインクの発送担当で編集者でも
なんでもないのに・・・(でも著者なんだけど)ボーダーインクの埋もれた素敵な本たちを
世に再び送り出すべくこの「今週の一冊」企画にかりだされてしまったわけです。
 
ボーダーインクのたくさんの本に囲まれて、皆々様からご注文いただく書籍を
棚の中から探し出し「いい人のところへいくのよ」と涙をこらえつつ送り出す発送担当。
そんな日々のお仕事の中で気になって思わず、仕事の合間に読んでしまったこの一冊を「今週のこの一冊」として皆様にご紹介しましょう。

 帯の「保健所はてんとこまい それは早朝の電話から始まる」というフレーズ
になんだか気になって手に取ったこの本、著者の平川宗隆さんが過去に勤務
したことのある保健所で取り扱った事例と3年間の苦情処理簿からの事例をエッセイ
風にまとめたものです。

 私がいろいろと書くよりも、目次をみてみるときっと読んでみたくなることでしょう

     猫の苦情
     カマボコ事件
     毒味係
     ネジラーメン
     牛の密殺
     ヘビの抜け殻
     シラミ騒動
     カラオケ騒動

今、ふと読んでみたくなった自分に気づきませんでしたか?

「炊飯器から変な匂いがしたが毒をいれられたのではないか」という相談や
「暴力団の一味に週二回無理矢理、馬肉を2キロ置いて行かれる」という話しやら
「ラーメンの中に金属製のネジが入っていて思いっきりそのネジを噛んで以来、拒食症になってしまった」という女性の話などなど・・・世の中大変なことが日々起こってるらしいのです。本当に保健所はてんとこまい・・・
(ぐりこ)