詩集 風が光る
心の風ふく丘文芸委員会編
B6変 168頁
精神科デイケアから生まれた珠玉の詩集
沖縄にある嬉野が丘サマリヤ人病院精神科デイケア、デイナイトケアに通うメンバーがまとめた、こころの詩集。
静かにつぶやく言葉を書き留めることからはじまった精神科デイケアの文芸教室。
飾らない声なき声は、いつしか一人ひとりの人生を照らす詩になっていた。
人と人はつながろうとする。
見えない壁をこえて人と社会をつなぐ言葉は、こんなにも優しくあたたかい。
花が咲かない人たちではなく
花を咲かせたいと願う私たち
生きているだけで良い
私たちのうた
こんな勇気はどこにも存在しない
●目次
序詩
この坂をのぼれば 光がみえる
作品
「心の中は」 ほか
「もうじき太陽が出る」 ほか
「私の愛には限りがある」 ほか
「そういうときが人生にはある」 ほか
●座談会
私たちの言葉 精神科デイケア「文芸教室」について
あとがきより
この詩集は私ども嬉野が丘サマリヤ人病院精神科デイケア、デイナイトケアに通うメンバーさん達が普段の活動の中で書きしたためたものです。
第一作『私に似た花 それはきっといい花だろう』に続く、第二作目の詩集『風が光る』を出版する運びとなり、手にしてくださった皆様一人ひとりにお礼を申し上げたいと思います。
彼らの中には、心の病に苛まれることも少なくなく、そのために傷つきやすく口べたな人も多いのです。そんな彼らが詩を通して自分を表現することができたことが、彼らのカタルシス(浄化)につながり、気負うことなく自分らしく生きていけば良いのだと言えるようになってきているように思います。つたない言葉や分かりにくい言いまわしなどがあるかもしれませんが、彼らが書き綴ったこれらの作品には、彼らが感じている喜びや悲しみが素直に表現されています。
お読みになった皆様が、病で傷つくことの多い彼らの心の奥底に沈みこんだ優しさに触れてくだされば幸いに存じます。
嬉野が丘サマリヤ人病院 理事長 田崎 琢二
●編著
心の風ふく丘文芸委員会編
(嬉野が丘サマリヤ人病院精神科デイケア)