• 聞き書き・島の生活誌2 ソテツは恩人 奄美のくらし

聞き書き・島の生活誌2 ソテツは恩人 奄美のくらし

978-4-89982-153-3

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聞き書き・島の生活誌2 ソテツは恩人 奄美のくらし
盛口満・安渓貴子=編

本巻では奄美の自然に根ざした村々のくらしについて奄美大島と請島、加計呂麻島での計8か所の聞き書きをまとめたブックレット。畑作と稲作についての話、島の自然が変貌して行くようす、炭焼きの話、海人の話、くらしの中でソテツがいかに重要で、どのように食べられていたかなど、忘れてはいけない自然と人間の関わりが淡々と語られている。

【目次】
第1章 瀬戸内町清水・畑仕事が人生だから
田んぼの肥料/ソテツは恩人/二期作の話/さまざまな植物利用/イノブタを最初に作った話/シマの死者の数/座っておっても畑はできる

第2章 瀬戸内町蘇刈・島に田んぼのあったころ
蘇刈に田んぼのあったころ/ソテツの葉の痛み/田んぼの溝にいた生き物たち/田植えのふるまい/稲作と行事/畑と家畜のこと/ワラビナカシと呼ばれたカズラ/シイの実と流木の利用

第3章 瀬戸内町嘉鉄・夏のウナギ捕りは楽しかった 
ソテツの葉の記憶/ウナギ捕りは夏の楽しみ/田んぼの周辺/竹山も重要だった/家畜のこと/村は森みたいだった/まるで浦島太郎のよう

第4章 瀬戸内町瀬相・住民の足を守り続けて
アメリカ生まれの変な外人です/地域の足としてバスを走らせ続ける/ 加計呂麻島に住んで二七年/歴史の香る加計呂麻の魅力/ケンムンと出会った話/最重要軍事基地だった加計呂麻島/ハブに打たれる/島づたい観光の提唱/島をよくするために

第5章 瀬戸内町請阿室・請島での炭焼きと山仕事
炭焼きの木を切る/人を雇って一年中炭を焼いた/塩炊きにも木を使う/パルプはもっぱらマツの木だった/段畑にサトウキビを作った

第6章 大和村・サンゴ礁の漁を語る 
山から海まで/ハマからスニウトゥシまで/チョウセンサザエ、タカセガイ、ヤコウガイ/冬と夏のタコ/スズメダイの網漁/スジアラとミナミイスズミの銛漁/タコ穴について/タコを釣る /漁業資源の減少/山が深ければ海の資源も豊富 

第7章 大和村戸円・ソテツを発酵させて食べる 
ソテツ澱粉の取り方/ソテツ料理のいろいろ/男ソテツと女ソテツ/

第8章 奄美市根瀬部・空襲前後のくらし 
高精細空中写真の衝撃/当時の畑仕事/ソテツの利用/山の利用/根瀬部は半農半漁/根瀬部のおいしいもの