長嶺 安一著
46判 128ページ
定価(本体1400円+税)
978-4-89982-345-2
ヴォイオリンを弾き、泡盛を飲み
そして収集家である著者が語った泡盛と文化
「泡盛は沖縄の宝物であり沖縄最高・最大の文化である。本書で泡盛は沖縄文化を語る為の一つの方法であり、手段である。」(本書「はじめに」より)
長くヴァイオリン演奏家として活躍した著者は、演奏のかたわら泡盛を嗜み、泡盛を収集し、そして本書でその泡盛について語る。
東京で音楽を勉強している時に、自分が沖縄について全くと言っていいほど知らないことに愕然とし、沖縄について勉強を始める。以来探究心は歴史・文化と幅広く、文化論をまとめた一冊。
実際に未来への遺産ともいえる古酒づくりに取り組み、泡盛の未来、沖縄の未来を思い描く。
●目次
はじめに /プロローグ 〜文化とは何ぞや
一、文化発展の形態 二、酒のはじまり
三、中国の歴史と琉球 四、泡盛の伝来
五、泡盛の歴史 六、酒の分類
七、焼酎にまつわる話 八、名前の由来
九、麹菌について 十、明治から現在の泡盛
十一、松山王子尚順男爵 十二、泡盛の民話と伝説
十三、泡盛奇行 十四、トゥシビー演奏会
十五、沖縄の焼物 十六、泡盛の原料
十七、古酒について
エピローグ 〜文化と戦争を考える
あとがき
●著者プロフィール
長嶺 安一(ながみね やすいち)
1941年沖縄県那覇市生まれ。
日本大学芸術学部音楽家ヴァイオリン専攻卒。
ヴァイオリンを又吉盛郎、渡辺文江、常田良吉、岩船雅一の諸先生に師事。和声法、対位法、作曲法を外崎幹二、岡田龍三、貴島清彦の諸先生に師事。卒業後、「沖縄交響楽団」コンサートマスターを歴任のかたわら、ソロ・リサイタル、ジョイント・リサイタルを数多く開催。
著書に『はじめの一歩/ ヴァイオリン入門ゼミ』(自由現代社)、『こどものためのバイオリン教本』(ドレミ楽譜出版社)などがある。
泡盛をこよなく愛し、日々古酒造りに勤しんでいる。
●2018年8月20日発売