宮城正勝初の句集
「老いと死との戯れが現わすおかしみ」(芹沢俊介)
2008年から2018年、10年間の800句余から選定。
西日から死へすみやかに移行せり
信号を待つ炎天下の兇状持ち
酒瓶が西日に転がり逝きしとか
春の屋上妻よ翔べると思うなよ
10月のベンチに寝落つ足垂れて
死ぬまでは日常がある蝉時雨
死を想え冬のビーチのビーチサンダル
死を測る機器の明かりの冬銀河
目次
俳句�機�2008-2012
俳句�供�2013-2018
母の死
付録「宮城正勝集 『真昼の座礁」によせて」
〈西日から死へ〉 梓澤登
宮城正勝句集『真昼の座礁』に寄せて 池宮照子
風景との距離感―『真昼の座礁』を読んで 親泊ちゅうしん(ローゼル川田)
春の屋上 岸本マチ子
「寝落つ」と「死落つ」と 芹沢俊介
思想家の俳句、あるいは、白秋期の俳句 田場由美雄
境涯ありて句境あり―宮城正勝俳句への想念 松原敏夫
宮城正勝句集『真夏の座礁』栞文 矢口哲男
俳句と写真 勇崎哲史
宮城さんへ 瑶いろは
●著者プロフィール
宮城正勝(みやぎまさかつ)
1941年8月、沖縄国頭郡国頭村に生まれる。新聞社勤務、アンダーコート工場経営、出版社勤務を経て1990年出版社ボーダーインクを設立。2016年代表を退く。2008年WAの会に参加。