• 『沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル』宮原ジェフリー著

『沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル』宮原ジェフリー著

ISBN978-4-89982-359-9

1,320円(内税)

購入数
2018、沖縄県知事選。
絶対に負ける闘いがあった—。

沖縄と日本を揺るがし、その命運を左右するといわれた2018年・沖縄県知事選。主要候補が火花を散らすその陰に、もうひとつの熱い闘いが存在した。
素っ頓狂なポスター、自由奔放な政見放送。しかしそこにあるのは、「沖縄を良くしたい」という熱い思いだった。
いつの時代も注目されることなく、ひっそりと奮闘する愛すべき沖縄の〈泡沫候補〉たちを描いた、衝撃の「ゆいまーる選挙」ドキュメンタリー!


●目次

第一章 沖縄の選挙と「泡沫候補」
 沖縄選挙の基本構図と変化
 「泡沫候補」への新しい視線
 唯一神・又吉イエス
 琉球独立、屋良朝助
 沖縄における幸福実現党の存在

第二章 二〇一八年 沖縄県知事選
 翁長雄志の急逝と前倒し選挙の衝撃
 報道されなかったもう二人の候補者
 立候補表明をしながら立候補しなかった人たち
 渡口初美とベーシックインカム
 二世議員、渡口初美
 佐喜真淳と組織選挙
 延期された二つの選挙
 玉城デニーと新しい選挙運動

第三章 選挙前夜〜たった一人で県知事選に飛び込んだ男
 選挙報道の「不平等」
 突然現れた第四の候補者
 候補者交流の前例〜二〇一六年都知事選挙
 兼島候補の誕生まで

第四章 沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル
 戦略が立てられなかった立候補
 供託金をめぐって
 政見放送は半分だけ
 壁から蛇口が出ている事務所
 選挙ポスターをめぐる闘い
 トークイベント
 「お金のかからない選挙」の取り組み方

第五章 ドキュメント開票日
 台風に見舞われた投票日
 開票の瞬間〜主要候補の場合
 開票の瞬間〜兼島・渡口の場合

第六章 沖縄県知事選と報道
 新聞によるファクトチェック
 「泡沫候補」と報道
 「選挙ウォッチング」とインターネット

第七章 選挙後のそれぞれ
 玉城デニーと議会運営
 企業に戻った兼島俊
 ベーシックインカム勉強会と渡口初美のその後
 佐喜真淳のこれから

●著者略歴
宮原 ジェフリー(みやはら・じぇふりー)
1983年東京都生まれ。琉球大学法文学部人間科学科卒業後、那覇市のNPO法人前島アートセンター事務局、武蔵野美術大学美術館職員、実践女子大学人間社会学部助手などを経てフリーランスキュレーターとして活動するかたわら、Webメディア「選挙ドットコム」のライターとして選挙の情勢分析記事や選挙制度に関する記事などを寄稿している。
特に大手メディアでは取り上げられることが少ない候補者や政治団体の取材・執筆を得意とする。

●2019年2月 初版第一刷発行