• 『沖縄のまじない』山里純一著

『沖縄のまじない』山里純一著

978-4-89982-361-2

1,320円(内税)

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ボーダー新書19
●新書判 213ページ
●定価1320円(本体1200円+税)
●山里純一著
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暮らしの中の沖縄のまじない民俗史
フーフダ、まじないの謎を解き明かす
フーフダ、石敢當、シーサー、サン、ヒヌカン、ムンヌキムン、紫微鑾駕、ハブ除け、雨乞い
今も暮らしの中に息づく沖縄のまじない文化とは。
長年にわたりフィールドワーク、文献研究、民間に伝わる文書の探究を続けてきた、沖縄のフーフダ・まじない研究の第一人者による入門書として評判をよんだ『沖縄のまじない  暮らしの中の魔除け、呪文、呪符の民俗史』が、待望の新書版として登場。

●目次
はじめに
第一章 呪文
(1)乳幼児がくしゃみをした時
(2)地震が起きた時
(3)雷が鳴る時
(4)火事が起きた時

第二章 沖縄のムンヌキムン
(1)石敢當
 【コラム】アジアの石敢當
      ブラジルの石敢當
(2)シーサー
(3)フーフダ(符札) 屋敷、便所、台所など
 【コラム】急々如律令
(4)貝(シャコガイ・スイジガイなど)
(5)ゲーン(サン)
(6)ヒジャイナー(左縄)
(7)塩・海水
 
第三章 暮らしとまじない
(1)「紫微鑾駕」—新築家屋のまじない
(2)ハブ除け      
(3)虫害除け 
(4)旱魃と雨乞い 
(5)風のまじない 
(6)守り本尊と「首里十二ヶ所巡り」   
 【コラム】「時双紙」と「砂川双紙」
(7)「ものもらい」
 
第四章 誕生と産育のまじない
(1)妊娠・出産  
(2)胞衣の処理  
(3)名付けと鍋墨  

第五章 死・葬・墓のまじない
(1)死と葬 
(2)ウティンジカビ  
(3)墓の魔除け  
(4)「墓中符」  

第六章 呪符をめぐる文化交流
(1)下賜された道教のおふだ 
(2)琉球の「御守札」 
(3)蘇民将来符 
(4)九字(臨兵闘者皆陳列在前) 

あとがき
         
●著者プロフィール
山里純一(ヤマザトジュンイチ)
1951年 沖縄県石垣市(大浜)生まれ
1970年 八重山高校卒業
1974年 琉球大学法文学部経済学科卒業
1980年 国学院大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得
1981年 横浜学院女子高等学校教諭
1983年から2017年まで 琉球大学教員
 琉球大学名誉教授

著書
『律令地方財政史の研究』(吉川弘文館、1991年)
『沖縄の魔除けとまじない』(第一書房、1997年)
『古代日本と南島の交流』(吉川弘文館、1999年)
『八重山・石垣島(大浜・宮良・白保)の伝説・昔話』(共著:三弥井書店、2000年)
『呪符の文化史—習俗にみる沖縄の精神文化—』(三弥井書店、2004年)
『古代の琉球弧と東アジア』(吉川弘文館、2012年)
『沖縄のまじない 暮らしの中の魔除け、呪文、呪符の民俗史』(ボーダーインク 2017)

●2019年3月 初版第一刷発行