• 『ハワイと沖縄 ー日誌・映画、二世たち、捕虜たち』仲程昌徳著

『ハワイと沖縄 ー日誌・映画、二世たち、捕虜たち』仲程昌徳著

978-4-89982-363-6

2,200円(内税)

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仲程昌徳著
46判/273ページ

ハワイの短歌や著作物、映画、新聞記事などを通して見る
遠くて近いハワイと沖縄をめぐる人々の交流


前著『沖縄系ハワイ移民たちの表現』に続くハワイの資料や作品についてまとめたハワイ調査の集大成。
生活詠歌や型破りな日誌、二世と「ひめゆりの塔」をめぐる話、沖縄・沖縄系作家たちの移民小説、沖縄二世の監督・主演映画、ハワイの捕虜収容所の新聞記事の紹介など、さまざまな媒体からみえてくるハワイと沖縄の関係。

〈本書「あとがき」より〉
(前略)
 調査に出て、残念な思いをしたことは、それこそ無数にある。もう少し話を聞きたかった、もっと早く来るべきだった、と臍を噛む思いをしたのは、しかし、一人私だけではないであろう。調査は、成果以上に、残念な思いに打ちのめされてしまうことの方が多い。私の、そう多くもない調査からでもそういえるのだが、それだけに、そのようなことが書けるだけでなく、多くの思いを残したとはいえ、目的とした件については発表できただけ、私は幸せであると思わなければならないであろう。
(中略)
 ハワイに通い初めて知遇を得た方々の何人もが鬼籍に入られた。教えて欲しかったことが山ほどあった。そのいくらも聞き取ることができなかったのが悔やまれる。
 ハワイに関して一冊にまとめるのは、たぶんこれで最後になるかと思うが、ハワイの事を忘れることはないし、忘れられるものでもない。
 二〇一八年八月 ハワイ沖縄センターの新施設のオープンがまぢかだとのニュースを聞いて  仲程昌徳

●目次
機.魯錺ぐ槎韻硫里汎誌
潮音詩社同人・森山静子の短歌―ハワイ沖縄系移民主婦の生活詠歌
型破りな日誌・『比嘉武信の雑炊日誌』

供_縄戦とハワイ二世
ハワイ二世と「ひめゆりの塔」 
日系「二世」たちと沖縄戦―古処誠二『接近』をめぐって

掘.魯錺ぐ槎韻燭舛龍貲困板戦
難渋する結婚―沖縄・沖縄系作家たちの移民小説 
「純琉球映画」の出現―沖縄系ハワイ二世の監督・主演映画「執念の毒蛇」 

検.魯錺い諒疥瑳容所
ハワイに送られた捕虜たち―邦字新聞二紙に見られる捕虜関係記事紹介

●著者プロフィール
著者略歴
仲程 昌徳(なかほど・まさのり)
1943 年8 月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967 年3 月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974 年3 月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973 年11 月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、以後2009
年3 月、定年で退職するまで同大学で勤める。
主要著書
『山之口貘―詩とその軌跡』(1975 年 法政大学出版局)、『沖縄の戦記』(1982年 朝日新聞社)、『沖縄近代詩史研究』(1986 年 新泉社)、『沖縄文学論の方法―「ヤマト世」と「アメリカ世」のもとで』(1987 年 新泉社)、『伊波月城―琉球の文芸復興を夢みた熱情家』(1988 年 リブロポート)、『沖縄の文学―
1927 年〜 1945 年』(1991 年 沖縄タイムス社)、『新青年たちの文学』(1994年 ニライ社)、『アメリカのある風景―沖縄文学の一領域』(2008 年 ニライ社)、『小説の中の沖縄―本土誌で描かれた「沖縄」をめぐる物語』(2009 年 沖縄タイムス社)。『沖縄系ハワイ移民たちの表現』(2012 年)、『「南洋紀行」の中の沖縄人たち』(2013 年)、『宮城聡―『改造』記者から作家へ』(2014 年)、『雑誌とその時代』(2015 年)、『沖縄の投稿者たち』(2016 年)、『もう一つの沖縄文学』(2017 年)、『沖縄文学誌粗描』『沖縄文学の一〇〇年』(2018 年)、以上ボーダーインク。

●2019年5月発行