• 『不便が残してくれたもの  西表島・船浮からのメッセージ』池田卓著

『不便が残してくれたもの  西表島・船浮からのメッセージ』池田卓著

ISBN978-4-89982-379-7

1,870円(内税)

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●四六判 224ページ
●定価1870円(本体1700円+税)
●池田卓 著
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無いものねだりより、あるものに感謝する

最後の秘境、西表島船浮出身のシンガーソングライター池田卓が、今だからこそ伝えたい思い、島からのメッセージを綴った、初の単行本。
懐かしいけど新しい、たいへんだけど有難い、自然と共に生きる暮らしのなかで実践する「豊かな人生」とは。


幼いころ西表島船浮で過ごした、家族や学校生活での心温まる思い出。
甲子園に憧れて、島を離れてとびこんだ沖縄水産高校野球部の日々。
一転して、那覇でシンガーソングライターとしてデビュー。
いくつもの夢を追いかけてきた池田卓は、デビュー10年を機に、念願だった故郷・船浮に戻ります。

〈不便な島には無いものがたくさんあります。でも、無いことで残ってきたものも、たくさんあることに気付いたのです〉

帰郷して10年、「島の宝探し」のなかでみつけた、現代社会で暮らす私たちが忘れてしまった大切なことを、61編のエッセイとしてまとめました。


〈手間暇をかけることで味わえる、楽しみや喜びがあります。足りないとき、少ないとき、できないときだからこそ、生まれるものがあります。
不便な状況、不便な環境だからこそ残ってきたものがあります。それらのかけがえのないものは、「豊かな人生」をおくるうえで欠かすことのできない、とても大切なものなのです〉

                                   「細い道」より

●目次

まえがき 無いものねだりより、あるものに感謝する 


第一章 不便が残してくれたもの

池田のばあちゃんの買いもの
調子が悪い 
ヒーローより大人 
すぐやる力
立ちっぱなし
  いつでも誰かに手を差し伸べられる幸せ
魚の匂いに勝るもの
無いことを知る強さ
仲良田節と健康診断
頭を下げてお金を使う
足りないことが育てる
個性の時代
面倒くさいの基準
やってみてわかること 
細い道

第二章 自然と共に

島に戻った理由
山の道の覚え方
迷ったら登る
ゴッカロー天国
なかみ汁
雑草
カラーバス効果
旧暦の島
スーパームーン
ウミガメの故郷
何事も準備次第 
不規則な手拍子
台風

第三章 船浮の生活

マイボート
早起き 
ノンうちなータイム 
島の子どもたち
小さな学校の大運動会
学習発表会
あたりまえと有難い
ひとりぼっちの卒業式
節祭
豊年祭
じゃじゃまるツアー
イダの浜
イカ釣り
移動時間は貴重な時間
優しさの場所
聞き上手

第四章 八年ぶりの「こいのぼり」

こいのぼり
干立のばあちゃん
恵勇オジィ
ミニバスケ
夢は甲子園 
船浦中転校事件
十五の春
サボること
歌手になりたい
超えられないもの 
船浮音祭り
全ては与えられている
ひと言の力
過去を知る
本の読み方
一生懸命
健康第二

  あとがき 
 

【著者略歴】
池田卓(いけだ すぐる)
1979年生まれ。沖縄県西表島船浮出身。
2000年「島の人よ」でデビュー。
これまでアルバム7枚、八重山民謡アルバム2枚を含め、12枚のCDを発表。
2011年1月、船浮に戻る。
2007年より船浮音祭りを企画プロデュース。全国でライブ活動している。
シンガーソングライター。竹富町観光大使。
有限会社船浮海運代表取締役。じゃじゃまるツアー代表。


●2020年3月23日 初版第一刷発行