• 『南洋群島の沖縄人たち 附・外地の戦争』 仲程昌徳著

『南洋群島の沖縄人たち 附・外地の戦争』 仲程昌徳著

978-4-89982-386-5

2,200円(内税)

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戦前、南洋群島や外地に渡った沖縄人たち
その軌跡を雑誌や書籍、聞き書きからたどった一冊


『南洋群島』などの南洋関係図書を探しもとめてまとめた論考や、台湾、フィリピン関係、そして『具志川市史』の戦争編の一環で、具志川出身の方の海外での戦争体験をまとめた「外地の戦争」を収録。「外地の戦争」は市史に収録されていないため本書が初出となる。
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沖縄の新聞両紙は、サイパン・テニアン・ロタさらにはダバオでの慰霊祭および友好の旅が、今年で最後になると報じている。移住地から引き揚げてきた方々の年齢を考えれば、これまでよく頑張ってきたと思う。
日本の北進、南進と関わりあった歴史は消すことはできない。そして、そのなかで生きてきた人々があったことを、慰霊および友好の旅は、毎年のようにふりかえらせてくれた。それもいよいよ薄らいでいくのだろう。
本書は、南洋に生まれたものが、南洋とかかわりのあることがらについてまとめた一冊である。

サイパン・テニアン・ロタへの慰霊友好の旅の出発の新聞記事を前にして   仲程昌徳

                                    (本書「あとがき」より)
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●目次
1 南洋群島随一の総合雑誌 ―『南洋群島』解題 

2 南洋群島の沖縄人たち ―雑誌『南洋群島』に見られる沖縄人をめぐる言説

3 「『南洋群島』の沖縄人たち」補遺 
              
4 台湾・南洋群島・比律賓関係図書探索 ―沖縄人の残した戦時期の著作物
  はじめに /1、植民地・台湾における刊行物 /2、委任統治下にあった島、南洋群島と関わる著作物 /3、移住地・比律賓と関わる著作物 /おわりに

5 「外地の戦争」概略 ―旧具志川村民を軸に
 1、海外へ――移民・徴兵 /2、第一次大戦――南洋領有 /3、シベリア出兵――『シベリア出征日記』に見られる沖縄兵たち /4、満州事変――集団開拓団、義勇軍 /5、日中戦争――沖縄出身兵士所属師団動向 /6、太平洋戦争――南洋群島の玉砕 /7、フィリピンの戦闘 /8、シベリア抑留――強制労働  /9、収容所――それぞれの戦後 /10、引き揚げ――郷土へ 264

6 サイパン・テニアンの戦闘 ―伊藤整『太平洋戦争日記(三)』より

  あとがき 

●著者プロフィール
仲程 昌徳(なかほど・まさのり)
1943年8月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年3月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年11月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、以後2009年3月、定年で退職するまで同大学で勤める。
主要著書
『山之口貘―詩とその軌跡』(1975年 法政大学出版局)、『沖縄の戦記』(1982年 朝日新聞社)、『沖縄近代詩史研究』(1986年 新泉社)、『沖縄文学論の方法―「ヤマト世」と「アメリカ世」のもとで』(1987年 新泉社)、『伊波月城―琉球の文芸復興を夢みた熱情家』(1988年 リブロポート)、『沖縄の文学―1927年〜1945年』(1991年 沖縄タイムス社)、『新青年たちの文学』(1994年 ニライ社)、『アメリカのある風景―沖縄文学の一領域』(2008年 ニライ社)、『小説の中の沖縄―本土誌で描かれた「沖縄」をめぐる物語』(2009年 沖縄タイムス社)。『沖縄系ハワイ移民たちの表現』(2012年)、『「南洋紀行」の中の沖縄人たち』(2013年)、『宮城聡―『改造』記者から作家へ』(2014年)、『雑誌とその時代』(2015年)、『沖縄の投稿者たち』(2016年)、『もう一つの沖縄文学』(2017年)、『沖縄文学史粗描』『沖縄文学の一〇〇年』(2018年)、『ハワイと沖縄』(2019年)、以上ボーダーインク。

●発行年月日
2020年6月23日