• 『沖縄 ことば咲い渡り みどり』外間守善・仲程昌徳・波照間永吉

『沖縄 ことば咲い渡り みどり』外間守善・仲程昌徳・波照間永吉

ISBN978-4-89982-385-8

2,420円(内税)

購入数


◉外間守善・仲程昌徳・波照間永吉
◉四六変型判/324ページ
◉定価2,200円+税
◉解説 宇田智子氏

さくら・あお・みどりの全3巻を同時刊行。

さくら
https://borderink.com/?pid=151760438

あお
https://borderink.com/?pid=151760717

--------------------------------

緑あふれて ことばはそよぐ。

琉球のひとびとは、おもろの世から現代まで、
島の自然と神々を賛美し、くらしのなかに感動と悲しみを見いだし、
おおらかで激しい愛を謡いつづけてきた。

歌の島、踊りの島は、美しいことばの島々だった。

沖縄のことばを深く識り愛した碩学、
外間守善・仲程昌徳・波照間永吉の三氏が、
おもろさうしから島々の民謡、琉歌や俳句・短歌まで、
味わい深い「うた」と「ことば」を選んだアンソロジー。

解説 宇田智子氏。


ボーダーインク30周年記念企画。


●仲程昌徳氏「まえがき」より抜粋------------------------------

表題の「ことば咲い渡り」は、「おもろさうし」に出てくる「明けもどろの花の咲い渡り」(十三・八五一)、「清らの花の 咲い渡る」(十三・八三四)等に見られる用語を借用したものである。

外間守善はその出典の一つになった「十三・八五一」のオモロについて「有名な爐△韻發匹蹲瓩離モロである」といい、「日の出の壮観を讃えたもっとも美しいオモロである」と述べていた。

「ことば咲い渡り」は、そのような「有名」で「美しいオモロ」に見られる「明けもどろの花」や「清らの花」を、「ことば」にかえ、オモロが放っているようなことばの輝きを伝えたいという思いでつけられたものであった。

●波照間永吉氏「あとがき」より抜粋------------------------------

「ウチナーンチュの心が、ウタの中にどのように託され、表現されたか、文学という世界から覗いて」、「ウチナーンチュの心を沖縄のことばに探る」と述べておられる。琉球文学の中からオモロと琉歌を外間先生が、近代詩歌を仲程先生が、そして琉球歌謡を私が、という分担である。

外間先生の意図を当時の私がどれだけ実現できたかは心許ないことではあるが、ともかく奄美・沖縄・宮古・八重山の、それこそ名も無き人々の心の歌を伝えられるようにしようとだけ思った。

●著者略歴

外間守善(ほかま・しゅぜん)1924年那覇市生まれ。沖縄学・言語学・琉球文学研究などの第一人者。法政大学沖縄文化研究所長を歴任。『おもろさうし』辞典編纂など業績多数。法政大学名誉教授。2012年没。

仲程昌徳(なかほど・まさのり)1943年テニアン島生まれ。近現代沖縄文学研究者。『沖縄文学の一〇〇年』ほか著書多数。元琉球大学教授。

波照間永吉(はてるま・えいきち)1950年石垣市生まれ。『おもろさうし』『琉球国由来記』など琉球文学・民俗文化の研究。現在、名桜大学大学院教授。


●2020年7月7日 初版第一刷発行