• 『ひめゆりたちの春秋 ー沖縄女師・一高女の「寄宿舎」ー』仲程昌徳著

『ひめゆりたちの春秋 ー沖縄女師・一高女の「寄宿舎」ー』仲程昌徳著

978-4-89982-405-3

1,650円(内税)

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戦前の「ひめゆり学園」(女子師範、一高女)
その寄宿舎での日常と時代の足音の記録


1916年「ひめゆり学園」寄宿舎が落成してから、1945年3月22日、最後の留送別会がおこなわれるまでの出来事。
やがて悲惨な戦争に巻き込まれていく「ひめゆりたち」の青春の日々。

 「寄宿舎についての「ひめゆり学徒」たちの話を聞きながら、彼女たちにも青春の楽しい思い出があったことを嬉しく思った。寄宿舎を取り上げた、大きな理由である。
 ひめゆりたちの姿が、少しでも伝わってくれたらと思う。」(本書「あとがき」より)


■目次

 はじめに 
機寄宿舎へようこそ 
供寄宿舎の始まりと事件 
掘大正期の寄宿舎生活と団欒  
検⊆匆饐霎の変化と寄宿舎 
后△靴里咾茲觀街餡宗
此太平洋戦争への道 
察∪鏤下の行事と楽しみ  
次⊇宗十空襲をくぐり抜けて  
宗一九四五年の寄宿舎  
勝◆屬劼瓩罎螻愿迷癲廚箸靴董 
  おわりに  
 附・『姫百合のかをり』再見 
 あとがき 

■あとがき

 寄宿舎の話になると、ひときわ華やいだ。
 楽しかった、という。
 その笑顔に、まわりがうなずく、
 どうしてそんなに楽しかったのだろう。
 
 一九四五年三月二三日夜半、寄宿舎から、南風原陸軍病院へ。
 五月下旬、学友を壕に残して南部に。
 六月一八日、解散命令。
 以後、日にちの記憶が定かではない。
 岩とアダン林、
 とりまくアメリカ兵、
 バラセンの囲い、
 肉親との再会。
 
 言葉にする前に、
 涙があふれてくることばかり。
 
 聞いていて思う。
 寄宿舎の話が、華やぐのは、
 寄宿舎を出たあとの日々が、
 あまりにもつらかったからではないかと。
 
 寄宿舎についての「ひめゆり学徒」たちの話を聞きながら、彼女たちにも青春の楽しい思い出があったことを嬉しく思った。寄宿舎を取り上げた、大きな理由である。
 ひめゆりたちの姿が、少しでも伝わってくれたらと思う。

    二〇二一年三月、ひめゆり平和祈念資料館リニューアルを前にして   仲程昌徳

■著者プロフィール
仲程 昌徳
1943年 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年 琉球大学法文学部文学科助手。
1985年 琉球大学教養部教授。
2009年 定年で退職。
  【主要著書】
 『山之口貘―詩とその軌跡』(法政大学出版局、1975)、『沖縄の戦記』(朝日新聞社、1982)、『沖縄近代詩史研究』(新泉社、1986)、『沖縄文学論の方法 』(新泉社、1987)、『伊波月城』(リブロポート、1988)、『新青年たちの文学』(ニライ社、1994)、『アメリカのある風景』(同、2008)、『小説の中の沖縄』(沖縄タイムス社、2009)、『沖縄文学の諸相』(ボーダーインク・以下同、2010)、『宮城聡』(2014)、『雑誌とその時代』(2015)、『沖縄の投稿者たち』(2016)、『もう一つの沖縄文学』(2017)、『沖縄文学史粗描』『沖縄文学の一〇〇年』(2018)、『ハワイと沖縄』(2019)、『南洋群島の沖縄人たち』(2020)、『沖縄文学の魅力』(2021)。

■2021年6月23日発行