• 『沖縄でなぜヤギが愛されるのか』平川宗隆著

『沖縄でなぜヤギが愛されるのか』平川宗隆著

ISBN978-4-89982-165-6

990円(内税)

定価 990円(内税)

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[ボーダー新書003] 


沖縄には、全国的にも珍しいヤギ〈ヒージャー〉文化が存在する。ヤギの伝来や沖縄における改良の歴史、飼養形態、そして東アジアまでを視野に入れたヤギ食文化の取材から、沖縄でヤギが愛される理由を解き明かす。ヒージャージョーグー(ヤギ好き)垂涎!

※本書は2006年発行の『沖縄のヤギ〈ヒージャー〉文化誌』と内容が一部、重なっていますが、前書発行後、ヒージャーを取り巻く状況が大きく変化していることなどを踏まえ、大幅に構成・内容を変更。写真を多数追加し、または差し替えるなど、別の本として発行しております。


【目次】

第一章 ヤギとは
ヤギとはどんな動物か/沖縄でヤギが多く飼われる理由/ヤギとヒツジ/家畜のヤギ/ヤギ肉とヤギ乳/ヤギの呼称/沖縄のヤギはなぜ白い 

第二章 沖縄へのヤギの伝来
最古の家畜・ヤギ/日本への伝来/家畜としてのヤギの導入/沖縄におけるヤギの歴史(1、第二次世界大戦前 2、第二次世界大戦後 3、本土復帰後)

第三章 ヤギの飼養形態と解体
肉用ヤギの飼養形態/ヤギの飼料/乳用ヤギの飼養形態/ヤギの病気/
ヤギの解体について(1、生体(生前)検査 2、解体後検査 3、屠畜場における解体と検査の流れ 4、専門店「丸市食肉」のさばき方)
/命から肉へ/復帰前に行われていたヤギの解体

第四章 沖縄と東アジアの「ヤギ食文化」
沖縄のヤギ食文化……○ヤギ汁 ○刺身 ○チーイリチャー
新しいヤギ料理の開発に意欲
台湾のヤギ食文化……○ヤギ肉青菜炒め ○ヤギ鍋 ○若齢ヤギのあばら骨(ソーキ)炙り焼 ○バーベキュー
フィリピンのヤギ食文化……○カルディレーター ○アドボ ○キラウィン ○サルビカウ ○ヤギ汁(シナンパローファン) 
韓国のヤギ食文化……○蒸しヤギ肉鍋 ○ヤギ肉しゃぶしゃぶ鍋 
ベトナムのヤギ食文化……○ヤギ鍋 ○雌ヤギの乳房のスライス焼 ○ヤギ肉のレモングラス炒め ○生血と生肉のプディン ○発酵ヤギ肉 
インドネシアのヤギ食文化……○サテ・カンビン ○ヤギスープ
インドのヤギ食文化……○ヤギカレー 
沖縄と東アジアにおけるヤギ料理の分類

第五章 沖縄のヤギ文化あれこれ・各島のヒージャー
瀬底島ピージャーオーラサイ/ヤギで島興しを・伊平屋島/昨今のヤギ農家事情/各島のヒージャー・与那国島/波照間島

あとがき

【著者略歴】
平川 宗隆(ひらかわ・むねたか) 博士(学術)・獣医師。昭和20年8月23日生まれ。昭和44年日本獣医畜産大学獣医学科卒業、平成6年琉球大学大学院法学研究科修士課程修了、平成20年鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程修了。昭和44年琉球政府厚生局採用、昭和47年青年海外協力隊員として2年間インドへ派遣。平成13年動物愛護センター所長、平成16年中央食肉衛生検査所長、平成18年3月沖縄県定年退職。 著書『沖縄トイレ世替わり』『今日もあまはいくまはい』『沖縄のヤギ文化誌』(以上ボーダーインク)、『豚国おきなわ』(那覇出版社)


■2009年10月5日 初版第一刷発行