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●四六判 304ページ
●定価2420円(本体2200円+税)
●漢那朝子 著
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「いろいろあったけど、沖縄に来てよかった。
育った国も大好き。国籍なんかどっちでもいいんです」
アルゼンチン・ペルー・ブラジル……
かつて沖縄から、多くの人々が南米に渡っていった。
その流れをくむ子孫たちが 沖縄に〈帰って〉きて、
どんなふうに暮らし、生きてきたのか。
南米日系人の取材を続けてきた著者が、
沖縄でレストランを開いた日系人たちの奮闘と
そして家族のきずなを記したドキュメンタリー。
国や文化が違っても、
これは、現代沖縄をかたちづくる
知られざるファミリー・ヒストリーである。
●目次
はじめに
沖縄移民、なぜ多い
第一章 アルゼンチン日系人
◉アルゼンチン人、ブラジル人、沖縄人、
日本人でもない根なし草
でも、どこの人でもあるのよ
アルゼンチン料理 Caminito(カミニート)
二世 諸見里登代子
◉アルゼンチン、ヨーロッパ、沖縄
すべてをチャンプルーした
オリジナル料理をつくりたい
沖縄・アルゼンチン料理 ヤンバル食堂
三世 比嘉ミリアン
第二章 ペルー日系人
◉沖縄を受け入れるのに十年の歳月
日系人の協力があってのレストラン開業
ペルー料理 TiTiCaCa(ティティカカ)
三世 比嘉ジョバナ
◉生まれ故郷と沖縄へ
ペルー料理で感謝の心を届ける
ペルー料理&ピザ Salsa(サルサ)
三世 目差パトリシア
第三章 ブラジル日系人
◉維持していきたい
オヤジのエスプレッソとソーキそば
母のブラジル料理
ブラジル料理&沖縄そば ブラジル食堂
二世 山下明生
◉ブラジルのウチナーンチュ日系人に
沖縄の伝統文化を伝えるのが私たちの役目
アセローラ栽培・商品製造&フルーツパーラー
アセローラフレッシュ
二世 並里哲子・二世 秋田美智子
◉世界を旅して一番おいしかった
ブラジルで珈琲農園を営む伯父のコーヒー
多国籍料理 VIVA LA COFFEE(ビバ・ラ・コーヒー)
三世 松尾ユキ
◉ブラジル・富山・沖縄
人生波瀾万丈
だけど、いまが一番しあわせ
二世 松尾修・照子夫妻
第四章 ブラジル帰国子女
◉「東京ラブストーリー」に憧れて
夢を追い続けて両親とカフェをオープン
ブラジル料理 Café Beija-flor(カフェ・ベイジャフロー)
ブラジル生まれ 浦崎涼子
第五章 ペルー日系人 料理人ではないけれど
◉国籍・肌の色・ハンディキャップで差別しない
音楽劇「T(てぃ)のシンカ」を子どもたちと
任意団体グローバルコミュニティ
二世 屋比久カルロス
取材を終えて
参考書籍 参考論文・資料
●著者略歴
漢那 朝子(カンナトモコ)
1948年生まれ。女子美術短期大学卒業後、デザイン会社勤務。
ベネズエラ人現代彫刻家と結婚。1973年ベネズエラに渡る。
78〜79年ベネズエラ・アラグア州立美術学校で講師を勤める。
83年帰国後に離婚。85年編集プロダクションにて雑誌・PR誌の制作に携わる。
96〜2017年広告制作会社で編集・ライティングを担当。
現在はフリーのエディター・ライターとして活動。
海外取材(主にスペイン語圏)や財界人の取材・執筆が多い。
著書『ミ・ファミリア』(諏訪書房 2010年)
『ベネズエラへふたたび』(諏訪書房2013年)。
日本ベネズエラ協会会員。
●2021年12月25日 初版第一刷発行