• 『沖縄文学史の外延』仲程昌徳著

『沖縄文学史の外延』仲程昌徳著

978-4-89982-419-0

2,200円(内税)

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●四六判 267ページ
●定価2200円(本体2000円+税)
●仲程昌徳 著
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沖縄外の場所で活躍した近代沖縄の作家たちや、沖縄を題材とした作品についての考察。 付:明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表
本書に登場する作家たち
与謝野晶子、佐藤惣一郎、広津和郎、矢田弥八、火野葦平、上野英信、雑誌『改造』、島尾敏雄

〈明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表〉には明治・大正期に刊行された雑誌で、沖縄出身者の作品が掲載されている雑誌をとりあげ、主な雑誌の投稿者がまとめられている。
1 赤い鳥    2 解放   3 学生    4 学生文芸  5 金の星      
6 芸苑     7 現代   8 現代詩歌  9 心の花   10 詩歌       
11 詩聖    12 秀才文壇 13 趣味   14 白百合   15 新小      
16 新進詩人  17 新声   18 新文壇  19 新文林   20 スバル      
21 青年文壇  22 創作   23 炬火   24 中央公論  25 中央文学     
26 中学生   27 中学文壇 28 天鼓   29 日本詩人  30 日本及日本人   
31 ハガキ文学 32 文芸界  33 文芸倶楽部 34 文章世界  35 文庫       
36 ホトトギス 37 三田文学 38 明星    39 早稲田文学    

本書「あとがき」より
 補遺篇の「明治・大正期の『沖縄の投稿者たち』一覧表」は、一九九一年から九五年まで「沖縄近代文学資料発掘」として発表してきたものの概説ともいえるものである。当初『沖縄の投稿者たち 沖縄近代文学資料発掘』に収録するつもりでいたのを、頁数の関係もありとりやめにしたものである。いまさらという思いもあったが、「一覧表」を作るために、数多くの雑誌を見てまわったことの記念にはなるかと思い収録することにした。
収録するにあたっていくつかの問題が見つかった。再調査の必要もあったが、それができなかった。不備のままで心苦しいのだが、どなたかに埋めてもらいたい。
沖縄の近代文学は、沖縄を出て行った者たちからはじまり、沖縄を離れた場で花開いたようにみえる。『明星』や『詩之家』は、そのことをよく示す事例であった。そしてまた、沖縄の文学を膨らみのあるものにしたのに、沖縄出身ではない作家たちが書いた沖縄に取材した作品があった。
沖縄文学史の中で、触れられてこなかったということはないが、際立つほどではなかった事例を個別に取り上げて紹介したのを集めて編んだのが本書である。「外延」とした由縁である。
(後略)

■目次
沖縄文学史の外延
   与謝野晶子と沖縄の新派歌人たち―『明星』を中心に 
   佐藤惣之助と沖縄の詩人たち―『詩之家』を中心に 
   広津和郎「さまよへる琉球人」をめぐって―抹殺宣言から復刻へ 
   矢田弥八の南洋文学『群島(ばんさ・ばるう)』試論 ―「小使い」の位置 
   火野葦平の絶筆「悲恋瓦屋節」考 
   上野英信の流儀 ―『眉屋私記』を中心に 

報告・講演・講義録
   『改造』と沖縄の表現者たち 
   島尾敏雄 『琉球文学論』について 
   上野英信の足跡―炭鉱から沖縄へ 

補遺篇
    明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表 

あとがき 

■著者プロフィール
仲程 昌徳(なかほど・まさのり)
1943年8月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年3月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年11月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、以後2009年3月、定年で退職するまで同大学で勤める。
主要著書
『山之口貘―詩とその軌跡』(1975年 法政大学出版局)、『沖縄の戦記』(1982年 朝日新聞社)、『沖縄近代詩史研究』(1986年 新泉社)、『沖縄文学論の方法―「ヤマト世」と「アメリカ世」のもとで』(1987年 新泉社)、『伊波月城―琉球の文芸復興を夢みた熱情家』(1988年 リブロポート)、『沖縄の文学―1927年〜1945年』(1991年 沖縄タイムス社)、『新青年たちの文学』(1994年 ニライ社)、『アメリカのある風景―沖縄文学の一領域』(2008年 ニライ社)、『小説の中の沖縄―本土誌で描かれた「沖縄」をめぐる物語』(2009年 沖縄タイムス社)。『宮城聡―『改造』記者から作家へ』(2014年)、『雑誌とその時代』(2015年)、『沖縄の投稿者たち』(2016年)、『もう一つの沖縄文学』(2017年)、『沖縄文学史粗描』『沖縄文学の一〇〇年』(2018年)、『ハワイと沖縄』(2019年)、『南洋群島の沖縄人たち』(2020年)、『沖縄文学の魅力』『ひめゆりたちの春秋』(2021年)、以上ボーダーインク。

■発行 2022年2月10日