• 『「沖縄風水学」入門』和来龍著

『「沖縄風水学」入門』和来龍著

978-4-89982-437-4

8,800円(内税)

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和来龍著
A5判・上製本・501ページ
定価(本体8000円+税)
978-4-89982-437-4
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「首里城の風水」の完全現代語訳を含む琉球王朝時代の風水秘伝書を解読
さらに現代生活に風水を活用する風水術までを網羅した決定版


琉球王朝時代の風水の特徴は、中国福建で学んだ風水をもとに、政治家であり風水師だった蔡温の思想を通して現実に役立つ技術に高められたこと。
本書は琉球王朝時代の風水秘伝書や蔡温の思想をもとに、「沖縄風水学」を探求。
またそれを現代の生活に役立てられるように実践の経験や風水判断法を紹介しています。
専門的な内容をできるだけわかりやすくするために図版を多用し、用語解説や参考文献も掲載してあります。

 本書「はじめに」より(抜粋)
「さて、この本のタイトルは『「沖縄風水学」入門』です。
これまで沖縄の風水について書かれた本に、『沖縄の風水』窪徳忠編(平河出版社1990年)があります。学際的に沖縄の風水を研究した論文集で、参考文献には原著が多く掲載され、沖縄の風水を研究したい人にはお薦めの本です。ただ、一般向けとしては内容がやや難しく、沖縄の風水を一貫した流れで勉強できる構成にはなっていません。また、具体的な風水術はあまり書かれていません。そのため、「沖縄の風水に関する本を出して欲しい」という要望をいただいたくことも多く、私のこれまでの研究成果をまとめた本を書くことにしました。
 ただし、琉球王朝時代の風水を正統に伝える風水師は現在一人もいないため、本書は、王朝時代の古文書の内容や三世相(易者)、ユタ(霊的職業者)から得た情報、沖縄の集落や伝統民家を調査した結果、本土や沖縄の現代住宅の風水調査・設計で得られた経験などをもとに、筆者の見解で書かれたものであり沖縄の風水を代表するものではないことをお断りしておきます。
 「第一章 風水の歴史」では、沖縄の文化や習俗に深く浸透している風水について、原始時代の信仰から琉球王朝時代を経て現代までの流れを紹介しています。文献資料がほとんど残っていないこともあり、先学の研究を引用・紹介しながら、私の推測を交えて推論しているため、綱渡りするような内容になりました。読みづらいところもあると思いますので興味のある所から読み進められるとよいでしょう。
 琉球王朝時代の風水の特徴は、中国福建で最先端の風水を直接学んだこと、そして、その内容をそのまま用いたのではなく、三司官(宰相職)であり風水師だった蔡温(1682〜1761)の思想を通して現実に役立つ技術に高めたことです。蔡温によって琉球諸島に広められた風水は、本場中国にも見られないほど合理的かつ工学的なもので現代の地理学や建築・土木・環境工学に近いものでした。
 「第二章 沖縄風水学の基本」では、最初に風水に関する蔡温の思想を紹介しました。宇宙や万物、人の心について書かれた蔡温の哲学は現代の私たちにも役立つ内容があるように思います。具体的な風水のテクニックについては、琉球王朝時代の風水師の教科書と考えられている「風水書」を基本に、琉球でも知られていた『地理人子須知』の図も用いながら解説しました。この章では、伝統的な沖縄の集落や住宅の向きが何故そうなっているのかという疑問にも答えています。
「第三章 現代住宅への応用」では、現代の生活に役立ててもらえるように、風水師として30年以上現場で実践してきた私の経験や風水判断法を公開しています。そのノウハウの基礎は琉球王朝時代の風水ですが、現代の家づくりや地域計画、景観計画に対応するためには、多くの風水術の知識があるほうがうまくいきやすいため、台湾、香港の風水や本土の家相も取り入れています。ただし、本書は入門書なのでわかりやすい風水術のみを紹介しています。
「第四章 沖縄の風水遺産」では、未来に残して伝えたい沖縄の風水に関連する物を「風水遺産」として紹介しました。内容的には、琉球新報住宅ガイド『週刊かふう』に連載した筆者のエッセイが中心になっています。読み物として楽しむだけでなく、紹介されている場所を実際に訪ねてみられると新たな体験や発見があるかもしれません。
入門書ということで出来るだけわかりやすく書くことに努めましたが、専門用語を使わないと説明できないことも多いため、用語の解説を入れ、独学できるように参考文献として原著や研究論文も掲載しました。
沖縄の風水文化に興味のある方には、「第一章 風水の歴史」、「第二章 沖縄風水学の基本」、「第四章 沖縄の風水遺産」などが役に立つでしょう。
風水設計、不動産、土木建築関係の仕事に従事されている方や新築、改築を考えられている方には、「第二章 沖縄風水学の基本」、「第三章 現代住宅への応用」が参考になると思います。


●目次
第一章 風水の歴史
第一節 風水伝播以前の沖縄の信仰
第二節 村落と風水
第三節 グスク時代にもたらされた風水
第四節 第二尚王統時代の風水
第五節 近世琉球と風水
第六節 蔡温の時代と風水
第七節 琉球王朝時代の風水術
第八節 失われていく琉球王朝の風水

第二章 沖縄風水学の基本
はじめに
第一節 蔡温の風水思想
第二節 形勢法(巒頭法)の基礎知識
第三節 與世永家文書「風水書」
第四節 蔡温の風水術
第五節『北木山風水記』
第六節 沖縄の伝統民家

第三章 現代住宅への応用
第一節 気と風水
第二節 風水と家相
第三節 地理風水の実践
第四節 沖縄での家づくり
第五節 形勢法による間取り判断
第六節 理気法による間取り判断
第七節 間取りチェックの手順

第四章 沖縄の風水遺産
第一節 消えていく風水遺産
第二節 風水集落
第三節 風水建築物
第四節 風水文献
付「臨死体験」  

 おわりに/謝辞/その他の参考文献  

巻末図表 
風水関連用語集 
索引 

●著者プロフィール
和来 龍(わらい・りゅう)
本名:岡 美治。
沖縄風水アカデミー代表。
1959年 島根県出雲市生まれ。鳥取大学大学院修了。工学修士。
1985年 中央復建コンサルタンツ(株)に入社。関西国際空港建設時の環境アセスメント調査などに関わる。1987年 生死をさ迷う大病にかかり、臨死体験を経て奇跡的に回復。これをきっかけに運勢学や風水を研究するようになる。1995年から沖縄を拠点に住宅やマンションの風水設計を行う。
2020年4月から琉球新報『週刊かふう』にエッセイ「一望無垠 風水看がみる景色」を月一回連載中。
2021年4月から沖縄国際大学総合研究機構南島文化研究所特別研究員。
・著書に『幸せを呼ぶ琉球風水』、絵本『「りゅうきゅう」のはなし』。
・ 論文に「風水に関わる久米島の家文書と羅盤について」久米島博物館紀要第20号、「與世永家文書『風水書』翻刻・訳注機弋彿禿臟酳館紀要第21号、「與世永家文書『風水書』翻刻・訳注供弋彿禿臟酳館紀要第22号がある。

●発行 2022年10月31日