• 『百次考 屋号「百次(ムンナン)」についての研究』玉那覇善一著

『百次考 屋号「百次(ムンナン)」についての研究』玉那覇善一著

978-4-89982-472-5

2,420円(内税)

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●A5判ソフトカバー  120ページ
●定価2420円(本体2200円+税)
●玉那覇善一著
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「百次(ムンナン)」とはいったい何なのか。幻の屋良ムル池の末裔が解き明かす「百次」という屋号の謎。「百次」の屋号を持つ家、必見の書。
自らの屋号「百次(ムンナン)」の謎を、独自の研究で解き明かす。首里王府の正史、地域史、新聞死亡広告、漢字の由来など、さまざまな資料を分析し、この不思議な屋号が、首里城内の台所の役目や、巫女・シャーマンと関連していることを考察していく。

●目次

第一章 王府における「百次」
1 文献に出てくる「百次」
2 首里城内での女官の組織構成と料理の運搬経路
3 首里城内の「百次」の日常
4 王府の祭事と「百次」(大臺所) との関わり
5 「百次」(大臺所)の貢納品の集積所としての体制
6 天使館の職務内容
7 家譜から「百次」を分析してみる
8 「百次」が関わる首里城の火災について
9 名称の違う訳
10 首里城の女たち
11 まとめ 王府における「百次」とはなにか?

第二章 屋号としての「百次」
1 屋号から見えてきた「百次」
2 屋号の分布とグスクを重ね合わせた地図から覗える事
3 まとめ
備考 組踊りに出てくる「百次」

第三章 神事としての「百次」
1 「百次」を歴史的観念から考察してみる
2 古文書に出てくる「百次」
3 琉球王国における信仰
4 王府一年間の祭事と「百次」(大臺所)との関わり
5 民間信仰
6 まとめ

第四章 「百次」を文字という観点からみる
1 「百次」を一文字ずつ分解して探ってみる
2 「百次」の文字として解析
3 朝鮮半島に残る「百次」に似た名称
4 日本に残る「百次」に関係すると思われる漢字
5 「月次」から覗えること
6 ウラルアルタイ語の伝播経路
7 まとめ 「百次」とはいったい何なのか

後書き
参考文献、引用文献
著者紹介

●著者プロフィール
玉那覇善一(タマナハゼンイチ)
1959年沖縄県宜野湾市宜野湾に生まれる。2012年(通信制)放送大学教養学部人間の探求専攻卒業。現在、県立博物館友の会家譜サークル所属。

●発行2024年8月発行