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●B5変形判 32ページ
●定価1,650円(本体1,500円+税)
●文・阿利よし乃 絵・はやかわゆきこ
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沖縄独特の張り子の人形から手作りのおもちゃまで
昔から愛されてきたおもちゃたち40種をイラストとともに紹介
おもちゃ屋さんのない時代、沖縄では旧暦5月4日のおもちゃ市(ユッカヌヒーマチ)は子どもにとって特別なものでした。そんなユッカヌヒーマチで売られていた張り子の人形やお面など沖縄独特の鮮やかなおもちゃたち。そして自然の竹や植物から作る手作りのおもちゃまで約40種をイラストとともに紹介。
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現代ではゲームなどデジタルのおもちゃをはじめ、いろいろなおもちゃがあふれています。子どもたちが夢中になって遊ぶことは昔も今も変わりませんが、そのおもちゃに関してはどうでしょう。
昔の沖縄にはおもちゃ屋さんはありませんでした。年に一度だけ、ハーリーが行われる旧暦の五月四日(ユッカヌヒー)の頃にのみ、那覇に特設のおもちゃ屋さんが立ち並びました(ユッカヌヒーマチ)。この期間は、子どもたちにとっておもちゃを買ってもらえる夢のような特別な日でした。お店には「ウッチリクブサー」という張り子のだるまや「ハーリー舟の模型」などが並び、家族や親戚におもちゃを買ってもらいました。そこには子どもの健康願いや厄払いなどの意味もあったといいます。沖縄ではおもちゃのことを「イーリムン」と言います。イーリムンとは「もらい物」「もらって遊ぶ物」から来たようです。
イーリムンはお店で買う特別なおもちゃですが、子どもたちは毎日の遊びを通して、身近な草木などを使ってさまざまなおもちゃを手作りしました。アダン葉の風車、ソテツの首飾りなど、自ら作ったおもちゃを道具に友達と競ったり協力しあったりしながら遊んだのです。
よく知られている張り子に焼き物や木製のさまざまな人形、紙や竹で作られた凧、植物で作られた遊び道具など常に身近にあったおもちゃも今では目にする機会も減っています。この本ではこれらのユニークでかわいいおもちゃの数々をイラスト付きで紹介します。多くの人におきなわのおもちゃに込められた想いや、そのすばらしさを知ってもらい、親しんでほしいと思います。 (本書1ページより)
●本書の内容
おきなわのおもちゃの歴史と特徴
大人から子どもへのプレゼント
ウッチリクブサー/イェークグヮー/旗頭グヮー/ガラガラー
魔除けのおもちゃ
ヤカジ/ハーチブラー コラム 子どもたちにとってのユッカヌヒー
女の子へのプレゼント マーイ/ウメントゥーバク/チンチン馬グヮー
子どもの幸せを願う 鯉乗り童子
身近な動物 ホートゥグヮー/ウシグヮー
戦いのいろいろ タウチー(闘鶏)/ウシアーシ
焼き物のおもちゃ 壺/家 コラム・壺屋の子どもたちの手作りおもちゃ
年中行事とおもちゃ ハーリー舟グヮー/シシメーサー/ジュリ馬
芸能と張り子 按司/ゼイ踊り
アダンの葉 カジマヤー/馬グヮー/ハブグヮー
ソテツの葉 虫かご/首飾り
クバの葉 クバの舟グヮー コラム・クバと沖縄の人びと
竹のおもちゃ 竹トンボ/ソーミナークー(めじろかご)
木製のおもちゃ コールー/ゲッチョー
女の子の手作りおもちゃ
ウメントゥー/モーモーのおはじき/オーシートー/シシダマの首飾り
凧ー沖縄本島ー カーブヤー/マッタクー
凧ー宮古ー カドゥトゥ
凧ー八重山ー ハックク/シヤクシメー、フータン コラム・八重山の凧あげの風景
おきなわのおもちゃで遊ぼう
琉球玩具づくりの今
●著者プロフィール
阿利よし乃
石垣島生まれ。沖縄国際大学総合文化学部・講師。沖縄国際大学大学院修士課程、琉球大学大学院博士後期課程修了。沖縄県立博物館・美術館で民俗分野の学芸員を経て現職。沖縄民俗学会会員。日本民俗学会会員。日本民具学会会員。息子のタンカーユーエーでは鯉乗り童子をプレゼントしました。本書で紹介したソテツの虫かごの作り方は、小学生の頃に波照間島の祖母の家で母から教わったものです。
はやかわゆきこ
武蔵野美術大学卒業。イラストレーター&ライター。著書に「おうちでうちなーごはん!」「うちなーぐちかぞえうた」など。今回のお仕事では大好きな沖縄の郷土玩具をたくさん描くことができ、子どもたちが幼い頃に一緒に手作りおもちゃを作ったことなど思い出しながらの楽しい時間となりました。指ハブ(アダンのハブグヮー)をはじめて知った時の感動は今も忘れません。
●発行 2026年3月1日