2026年8月中旬発行予定
予約受付中!
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●四六判192ページ
●稲福政斉著
●定価2200円(本体2000円+税)
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かつて琉球という国を形成していた沖縄では、
葬祭の風習も他県とは大きく異なっている。
そのため、大和式の手引書の多くが
沖縄では必ずしも実用に適したものとはいえず、
さらに、インターネット上などでみられる情報についても
不確実なものが少なくない。
こうした現状をふまえて誕生した本書は、
現代のウチナーンチュの生活に即した
「使える」ガイドブックである。
葬儀と法事の進め方、香典の包み方、
葬儀に参列する際の服装、家庭で祀る位牌や仏壇仏具、
故人を葬る墓といった沖縄の葬祭全般について
丁寧に解説しながらも、
今では葬祭業者が担うようになった部分は
極力省略するなど、本当に必要なことがらに絞った
実用性の高い一冊だ。
また、写真や図、表などを多数用いて
わかりやすくするとともに、
よく耳にする根拠のない俗説等については
誤りを正すよう心がけている。
葬儀を出す側、法事を営む側になったとき、
また参列する側になったとき、
疑問に感じることが出てきたときは、
ぜひ本書を解決の糸口としてほしい。
●目次
本書を読まれる方へ
第一章 葬儀
1 臨終とその直後
死亡の確認/アミチュージ/遺体の処置/
グソージン/ヌジファ/遺体を安置する向きと枕飾り/
ヒヌカンへの報告と仏壇封
2 通夜から葬儀、納骨
通夜重視の他県とナンカスーコー重視の沖縄/
沖縄の前火葬、他県の後火葬/一般葬と家族葬/
納棺とあの世への土産物/葬儀・告別式の運営と係員/
納骨と墓口の開閉/ナーチャミー
3 喪服
喪服の基本的な考え方/男性の喪服/女性の喪服/
誤った喪服のルール/念珠/
守るに越したことはない喪服のルール
4 香典
かつての香典は喪家への援助/他県に比べて低い香典の金額/
香典袋の種類と選び方/沖縄独自の熨斗袋の使い方/
氏名や住所の書き方/紙幣の入れ方
第二章 法事
1 ナンカスーコー・ヒャッカニチ
ナンカスーコーの由来と意味/ウフナンカとマドゥナンカ/
シルイーフェーから本位牌へ/マブイワカシ/
ヒャッカニチ/ナンカスーコーの供物/
ナンカスーコーの繰り上げ/繰り上げる際の注意点
2 ジュールクニチー
ジュールクニチーの墓参り/ミージュールクニチーの法事/
マタジュールクニチー、タトゥミーサ/
四十九日が済む前にジュールクニチーが訪れた場合
3 ニンチスーコー
ニンチスーコーとは/ワカスーコーとウフスーコー/
ニンチスーコーの供物/年忌の年数の数え方/
年忌の繰り上げと繰り下げ/年忌の繰り下げ
第三章 供物
1 線香
沖縄で使われる線香の種類/ヒラウコーの本数と意味付け/
特殊なコーブン/燃え方による吉凶判断/ヒジュルウコー
2 ウチカビ
中国由来の供物/さまざまな呼称/ウチカビの焼き方/
一組の枚数/法事の際に焼き供える組数
3 ジューバク
ジューバクとウサンミ/チュクンとカタシー/
品数や個数は奇数/法事と年中行事の違い/
重箱のラップは外して供える/ウチジフェーシ
4 ムイグヮーシ
ムイグヮーシに用いる菓子/ウフスーコーの桃色の菓子/
ムイグヮーシを盛る器/時代による変化と地域性/
さまざまな俗説
第四章 位牌
1 位牌の種類、仕立てや買い替え
位牌の種類/位牌の仕立てと買い替え、修理
2 位牌札の書き方、並べ方
位牌札の書き方/帰真霊位/位牌札の並べ方/
屏主に札を並べる際の故人の順位/
そのほかの並べ方のルール/仏壇の中での位牌の配置
第五章 仏壇と仏具
1 仏壇
他県の仏壇との違い/仏壇の種類/仏壇の構造と仏具の配置/
仏壇に遺影を飾る/換気扇、コンセント/
仏壇と位牌、仏具の手入れ
2 ウコール
ウコールの色と文様/ウコールの大きさ/ウコールと灰の手入れ
3 花瓶
花瓶の形と置き方/花瓶に生ける植物/
仏壇に供えることを避けるべき花
4 そのほかの仏具
湯呑/盃/燭台
第六章 墓
1 墓の種類と構造
沖縄の墓の種類/他県に比べ大きな沖縄の墓/
内部の構造と遺骨の並べ方/合葬用のイチ/
墓の出入口/ヒジャイヌカミ
2 墓参りと墓じまい
特定の行事以外の墓参りはしない/
墓を開ける人の選び方/墓の中への出入り/
墓じまいと仏壇じまい/墓じまいには家族、親族の同意が不可欠/
墓じまいを考える前に
あとがき
参考文献
●著者略歴
稲福政斉(いなふく・まさなり)
那覇市出身。沖縄各地の伝統的な習俗や儀礼、祭具、供物に関する調査研究を重ね、その成果をわかりやすく伝える著述や講演活動に取り組むほか、映像作品等の監修、民俗考証などにも携わる。
現在、沖縄県文化財保護審議会専門委員、沖縄国際大学・沖縄大学・沖縄キリスト教学院大学非常勤講師のほか、糸満市、うるま市、沖縄市、北中城村、宜野座村、中城村、宮古島市、与那原町などで文化財や博物館関連の委員をつとめる。
著書に『沖縄しきたり歳時記』(ボーダーインク、2015)、『御願の道具と供えもの事典』(同、2018)、『沖縄しきたり歳時記 増補改訂』(同、2019)、『ヒヌカン・仏壇・お墓と年中行事 ―すぐに使える手順と知識―』(同、2020)、『「御願じょうず」なひとが知っていること―意味となりたち、そしてすすめ方―』(同、2024)、監修に『おきなわの一年』(ボーダーインク、2018)、民俗考証に映画「宝島」(2025)があるほか論考や連載多数。
●2026年8月 初版第一刷発行