• 『沖縄文学の諸相』戦後文学・方言詩・戯曲・琉歌・短歌

『沖縄文学の諸相』戦後文学・方言詩・戯曲・琉歌・短歌

978-4-89982-168-7

2,200円(内税)

定価 2,200円(内税)

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       仲程 昌徳著    ●四六判/256頁

沖縄の文学作品は、いかに「琉球語」を取り込み、どう生かそうとしたの長い歴史がある。時代の歴史が深く刻み込まれた沖縄文学の諸相を、戦後文学の出発、方言の展開、戯曲、短歌の分野から沖縄近代表現の軌跡をたどる。

目次前書きに代えて──沖縄文学の二系統 


�戦後文学の出発 
  戦後沖縄文学の出発 
  揺籃期の児童文学──戦後沖縄における児童文化運動の展開 

�方言詩の出発・開花 
琉球方言詩の展開──あと一つの沖縄近・現代詩  
方言詩の世界 

�戯曲の革新と展開 
  演劇革新への胎動──「時花唄」をめぐって 
  王国の解体──「首里城明渡し」をめぐって 
  位牌と遺骨──二つの「出郷作品」をめぐって 

�海外の琉歌・戦後の短歌 
  摩文仁詠歌の地平──短歌の中の戦争 
『Hawaii Pacific Press』紙に掲載されたペルーの琉歌

あとがき


●著者
仲程 昌徳
1943年8月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年3月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年11月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、以後2009年3月、定年で退職するまで同大学で勤める。
主要著書
『山之口貘――詩とその軌跡』(1975年 法政大学出版局)、『沖縄の戦記』(1982年 朝日新聞社)、『沖縄近代詩史研究』(1986年4月 新泉社)、『沖縄文学論の方法――「ヤマト世」と「アメリカ世」のもとで』(1987年10月 新泉社)、『伊波月城――琉球の文芸復興を夢みた熱情家』(1988年5月 リブロポート)、『沖縄の文学――1927年〜1945年』(1991年3月 沖縄タイムス社)、『新青年たちの文学』(1994年12月 ニライ社)、『アメリカのある風景――沖縄文学の一領域』(2008年9月 ニライ社)、『小説の中の沖縄――本土誌で描かれた「沖縄」をめぐる物語』(2009年3月)等。