ウーウートイレ
おきなわ0校時の怪談
アンクル・カヤ著
B6判136頁
子どもたちのための新しい怪談。実際小学校の読み聞かせをしているPTAにして、現役DJが語る沖縄のこわーい話は大人もぞくっとします。
沖縄のある小学校の読み聞かせから生まれた……
「そのトイレ、ウーウーって声がきこえるんです」
沖縄には、昔から言い伝えられている怪談から、現在進行形の謎めいた話まで、色々あります。この本は、実際小学校のPTAとして子どもたちに朝の読み聞かせをしている著者が話している新しい沖縄の怪談や、実際体験したという不思議なお話、そして大人もぶるっとする都市伝説のような怪談をまとめています。家族そろって楽しめるように、いろんなお話がミックスしてあります。沖縄の小学校の読み聞かせから生まれた沖縄の新しい怪談。読み聞かせに、子どもと親とで楽しめます。
目次
アンクル・カヤのあいさつ
ウーウートイレのお話
はじまり ウーウートイレ パート1
肝試し ウーウートイレ パート2
携帯電話 ウーウートイレ パート3
ぞくっとしたお話
雨の日のかくれんぼ
グスクの怪
ドライブの思い出
お盆にやってきた青年
妖しいお話
スイジガイ
呪われた三線
鏡の中の男
約束
アンクル・カヤのあとがき
ぎんぎんぎらぎら
イラスト 新垣樹介(あらかきじゅかい)
みなさん、はじめまして。
私、アンクル・カヤともうします。
那覇の街角で、アナログ・レコード屋を営みながら、DJや番組パーソナリティ、音楽制作を長い間やっております。
こういう仕事をしていると、いろんな方と出会います。するとその中には、世にも不思議なお話をしてくれる人がいるんです。沖縄には、そういうお話がたくさんあるんですよね。
私は、近所の小学校で、授業が始まる前の「読み聞かせ」の時間に、子ども達にいろんなお話をしているのですが、子ども達もやっぱり怖い話、大好きなんですよね。
実は、私、けっこうな怖がり屋なんですけど、近所の子ども達からは、いつのまにか怖い話をするおじさん(お兄さん?)って、呼ばれるようになりました。
新しい沖縄の怪談やウチナーンチュのこわ〜い体験談を話していると、不思議な事に、またまた怖い話、怪談が集まってくるんです。
この南の島には、昔から言い伝えられている怪談から、現在進行形の謎めいた話まで、色々あるんですよね。
この本は、私がいつも子ども達にお話している新しい沖縄の怪談や、実際体験したという不思議なお話、そして大人もぶるっとする都市伝説のような怪談をまとめてみました。家族そろって楽しめるように、いろんなお話がミックスしてあります。
まずは読んでみて下さい。そしてこの物語を声に出して、語ってみてください。すると、どこからか妙な風の音がしてくるかもしれません。
風の音?
いいえ、それは……。おっと、では、まず私の話を聞いてください。「ウーウートイレ」というお話です。
著者プロフィール
アンクル・カヤ(アンクル カヤ)
本名 栢野 竜一(カヤノ リュウイチ)
DJ、プロダクション運営、パーソナリティ、もの書き。
香川生まれ。法政大学経済学部卒業。90年初期、東京の大手不動産会社に勤務しつつ西麻布や六本木でのDJ、パーティオーガナイズのキャリアを経て93年に沖縄に移住。レコードショップ「フリークショウ」を16年間経営。東京〜沖縄で「沖縄ナイト」など数多くのイベントも主催。多くの沖縄クラブ系〜ビップホップの作品、コンピレーションをプロデュース他、沖縄映画『琉球カウボーイ』に主題歌「サルー」を提供。現在、沖縄のアーティストやDJを発掘、育成する「フリーク・プロダクション」運営。音楽制作、DJのほか、新世代Ustream番組「オキナワコーリン」の司会をつとめるなどマルチに活動中。
2011年5月 発行