• 沖縄から提唱する世界連邦政府

沖縄から提唱する世界連邦政府

978-4-89982-215-8

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比嘉厚夫著 

今こそ「世界連邦政府」の実現を!
90歳の著者が、世紀を越えて訴える恒久平和への提言の書


紹介
過去の世界政府運動と西欧統合との関係に触れ地域統合理論を再検討した上で、一連の統合現象と各アプローチの関係を明らかにしながら、世界統合理論へと展開する。次に政治的エリートの意思と能力を培うため、既存の宗教に照らして、新たな世界的宗教の基盤的思想を模索する。そして、それによって政治的エリートの国家エゴ的な発想を和らげ、人類の共存共栄の関係へ発想の転換を図る。最後に科学技術の急速な発達に伴う危機に言及し、世界統合の必要性を論じる。そして科学と宗教の双方の思想を両輪とする政教を両輪とした世界連邦政府を早急に創設することを提唱し、その展望と実践活動について述べる。

著者プロフィール
比嘉厚夫(ヒガアツオ)
一九二二(大正十一)年、現在の沖縄県名護市(旧久志村)字大浦に生まれる。沖縄県立第三中学校卒業(県知事賞)。広島高等師範学校に入学するが徴集され台湾で終戦。請われて基隆乗船地司令部兵站班露営地勤務隊長となり、沖縄出身兵(陸軍八〇〇名・海軍二〇〇名)を指揮して、日僑(日本人)四十万人を無事に送り出す。沖縄に帰還し復員解散。その後、沖縄群島政府知事秘書官、琉球上訴裁判所総務部長などを経て、那覇家庭裁判所首席調査官の時、沖縄が日本本土に復帰。一九八〇年に退官し、那覇南ロータリークラブの会長、国際ロータリー・
地区ガバナー補佐などをつとめる。六十六歳の時(一九八九年)琉球大学大学院法学研究科を修了。現在は日本舞踊岩井寿芳教習所顧問。勲四等旭日小綬章。家庭裁判所長賞。全剣連居合道教士七段・有功賞。



目次
はじめに
序章
第一部 世界統合理論の構築
 第一章 世界政府運動と西欧の統合
  一 世界政府運動の起源と現状  
  二 西欧の統合と地域統合理論

 第二章 地域統合理論の再検討
  一 統合の概念
  二 地域統合理論の概要
  三 統合現象と各アプローチの関係
  
 第三章 地域統合理論から世界統合理論へ
  一 相互依存と超国家性の関係
  二 政治的エリートと世界統合理論 
  三 世界統合理論としての有効性   

第二部 世界共通の思想的基盤を求めて
 第一章 既存宗教の歴史と課題
  一 宗教的紛争  
  二 一神教の排他性  
  三 多神教の寛容性 
 
 第二章 宗教統合運動の問題点
  一 バチカンの世界戦略の転換 
  二 宗教統合運動 
  三 宗教統合運動の限界 

 第三章 魂の存在
  一 沖縄のシャーマン(ユタ)の霊魂観  
  二 宗教学者および霊感の強い人々の霊魂観 
  三 脳と魂の関係 

 第四章 霊界の認識
  一 研究者の著述に見る霊界 
  二 霊界のしくみとその機能についての記述 
    ・ スウェデンボルグの霊界探訪記 
    ・ 隅本確の霊界探訪記 
    ・ 両者の比較と「霊流」 

 第五章 既存宗教の限界を越えて
  一 教義・聖典の限界と想いの世界  
  二 霊流で描く世界共通の価値観 

第三部 世界連邦政府の創設に向けて

 第一章 宗教と科学
  一 宗教と理性
  二 宗教と科学の対立 
  三 宗教と科学の調和を目指して 

 第二章 環境破壊による地球の危機
  一 生態系の破壊
  二 持続可能な人類社会を求めて 
  三 国家エゴと地球の危機 

 第三章  世界連邦政府創設のための条件
  一 世界統合の必要性 
  二 世界統合の前提となる思想的基盤 
  三 共通価値による政治的エリートの変革
  四 世界連邦政府の機構とその到達方法 



前書きなど
序論
本論では、過去の世界政府運動と西欧統合との関係に触れ、失速状態にあるといわれる地域統合理論を再検討した上で、一連の統合現象と各アプローチの関係を明らかにしながら、世界統合理論へと展開する。次に政治的エリートの意思と能力を培うため、既存の宗教に照らして、これまで科学者がタブー視してきた人の魂の存在や霊界等についても考察しながら、新たな世界的宗教の基盤的思想を模索する。そして、それによって政治的エリートの国家エゴ的な発想を和らげ、人類の共存共栄の関係へ発想の転換を図る。最後に科学技術の急速な発達に伴う危機に言及し、世界統合の必要性を論じる。そして科学と宗教の双方の思想を両輪とする政教を両輪とした世界連邦政府を早急に創設することを提唱し、その展望と実践活動について述べる。