• 魂込め(マブイグミ)と魂呼ばひ 「ヤマト・琉球」比較文化論

魂込め(マブイグミ)と魂呼ばひ 「ヤマト・琉球」比較文化論

4-89982-080-1

1,650円(内税)

定価 1,570円(内税)

購入数
宮城喜久蔵 著 四六判 298 頁

「ヤマト・琉球」比較文化論

関西で長年暮らしてきた著者がヤマトと琉球の文化の違いと共通点を比較する民俗文化論考集。
沖縄特有と思われている「「魂込め」(体内から抜け落ちた生魂を再び体内に込めるために行う)と似た儀式がヤマトで「 魂呼ばひ」(人の死に関して枕元や屋根で名を呼ぶ)と呼ばれ行われている。
その他、沖縄で盛んな生年祝い(生まれ年の祝い)などがヤマトでも行われている話など、日本各地の実例をあげ、沖縄とヤマトに流れる共通の文化に目を向けた労作。

第一章 ことばから見たヤマトと琉球
1琉球のことばの位置、2母音の変化3「母はパパだった」、4チバリヨー、ヒボは何語、5「十七」は「トゥーナナツ」、6海を歩いていた、7肝苦シャン、8生きている古語、9中国からの外来語、10伊豆大島方言と琉球方言

第二章 農耕儀礼に見るヤマトと琉球
1豊作祈願と「性」、2陰・陽崇拝、3土帝君信仰、4来訪神儀礼、5火の神信仰、6「綱掛」と「シマクサラシ」

第三章 厄除けに見るヤマトと琉球
1片方の大草履、2茅・桑の霊力、3家の入り口などの厄除け、4ヒンプン、5シーサーと狛犬、6若水、7ハジウスイ坂と柴立て峠

第四章 人生儀礼に見るヤマトと琉球
1「隠愛妻」、2命名儀礼、3家紋と名乗頭、4トゥシビー(生年祝)、5針突・鯨面文身、6他界との交流

第五章 琉球だけでない作法・習俗
1魂込めと魂呼ばひ、2龍と鳳凰、3死霊結婚(冥婚)、4あの世の金・紙銭、5モーアシビと歌垣、6立て膝の作法、7琉球の拳法(唐手・空手)