やまもとひでき 著 A4変形判 32 頁
写真絵本3
亜熱帯の島の自然あふれる風景と、毎年訪れる台風。美しくユーモアにあふれる写真と文で描き出します。
〈本書より〉
「太陽キラキラみなみのしま」は日本のいちばん南にある沖縄県の島じまです。
亜熱帯の島といわれる沖縄の気候は、一年の平均気温が20度をこえる冬でもあたた
かいところです。雨も多く、島はいつでも緑におおわれて色とりどりの美しい花が
いっぱい咲いています。島では亜熱帯の気候を利用して、サトウキビやパイナップル
をつくっています。水田では米の二期作もおこなわれています。家のまわりには強い
太陽の光をあびて、パパイヤやゴーヤーが元気にそだっています。
なかでも、ぼくらの一番のじまんは「青い海」です。そこにはキラキラと輝く
美しいサンゴと、いろとりどりのサカナがおよいでいます。
そんな島に毎年のように大きな「たいふう」がやってきます。
さとうきび畑
ユサユサ、ユサユサ/白い雲がきて/はっぱをゆすった
カサカサ、カサカサ…/さとうきび畑がうたいだす。/さとうきび畑は風とともだち
バナナのきょうだい
ひとふさ、ふたふさ/……だんだんバナナ。/バナナはきょうだいがいっぱい。
〈著者紹介〉
やまもと ひでき(山本英樹)
1951年、京都府生まれ。
1973年、沖縄復帰の翌年、あこがれの沖縄を放浪。
訪れた八重山の海に魅了され、翌1974年、石垣島川平に移り住む。
独学でダイビングと水中写真を学ぶ。
「旅宿 ひょうたん村」とダイビングサービスを経営。
十五年間石垣島のサンゴ礁、海の生物を撮りつづける。
2007年現在、大阪在住。会社勤務。
著書に『写真絵本 コブシメのあかちゃん』『写真絵本2 海の中でにらめっこ』(ボーダーインク)がある。