"又吉正直 著 四六判 305 頁
オキナワの動物病性鑑定記
""沖縄の家畜保険衛生所に勤務する獣医学博士である著書が、現場で携わってきた病性管理の事例を専門的かつ映画的に語るという趣向を凝らした内容
紹介
〈この本のキーワードは、「獣医学」と「オキナワ」と「映画」である。〉と著者が言うように、 沖縄の家畜保険衛生所に勤務する獣医学博士である著書が、現場で携わってきた病性管理の事例を、専門的かつ映画的に語るという趣向を凝らした内容。「牛の尾を掴む男たち」「青春の蘇鉄」「怒りの葡萄球菌」「O157は殺しの番号」「嫌われ胞子の一生」などなど、タイトルを見れば、著者の映画への偏愛ぶりが感じていただけよう。〈「ロッキー」の真の敗因はサルモネラ菌だった!〉〈黄色ブドウ球菌は冤罪事件の当事者か?〉」(帯の文句より) と言われても困るかもしれないが、その巧みな語り口に吸い込まれていくうちに、読者は獣医学の世界に目が離せなくなるだろう。
目次
第一話 牛の尾を掴む男達
第二話 剖検者たち
第三話 かくも短き不在
第四話 LOCKJAWS ロックジョーズ
第五話 青春の蘇鉄
第六話 怒りの葡萄球菌
第七話 何がジューンに起こったか?
第八話 復習するは我にあり
第九話 0157は殺しの番号
第一○話 91/2
第一二話 8月の濡れた床・
第一三話 黒牛・白牛
第一四話 嫌われ胞子の一生
第一五話 毒薬と令状
第一六話 ドブネズミと人間
第一七話 ミツバチのなげき
著者プロフィール
又吉正直(またよしまさなお)
1955(昭和30)年、那覇市首里生まれ。鳥取大学農学部獣医学科卒業.沖縄県庁勤務.獣医学博士。家畜保健衛生所、家畜衛生研究所で主に病性鑑定、試験研究に就く。1999年JICA専門家としてメキシコ国派遣。第36回(平成13年度)優秀畜産技術者。現在 八重山家畜保険衛生所主幹。専門獣医細菌学、人と動物の共通感染症。
専門:獣医細菌学、人と動物の共通感染症
■発行:2007年6月15日