『記憶を刻む家づくり おきなわの風土を楽しむ』
照屋寛公
四六判 176頁オールカラー
ライフスタイル、風土に合った
家づくりを楽しむ
全国住まいのリフォームコンクール八回受賞の沖縄の建築家が、
建築設計、民俗学、歴史的建築物の保存活動、そして生まれ育った八重山への思いを綴ったコラム&フォト。
オールカラーで、沖縄の風土に根ざしたモダンな建物と、ライフスタイルにおうじた家づくりの様子が展開されています。
住宅づくりから生活の楽しみ方まで、様々な角度でくりひろげられる、いろんなヒントが織り込まれている、名コラム。
建築家みずから撮った写真も鮮やかで楽しめます。
●目次
リフォーム全国賞と台湾の神
東シナ海を望む家
住み継ぐ家
趣味空間を創る
伝統家屋をヒントにして
柱のキズの話
限りある資源
リフォーム考
リフォームに共通の誤り/リフォームは拙速を避けて/「減築」で快適な家に/応接間と居間/四度リフォームの家
建物の健康を考える
建物の建康チェック/中古住宅購入のチェック/我が家にも修繕積立費
大海原を望む家
西日のあたる家
竹林のある家
光井戸のある家
市松模様の家
中庭が結ぶ親子の家
フォークシンガーの家
KID頃を楽しむ家
夕暮れライブのできる家
ルーフガーデンを楽しむ
住宅密集地に快適な家
開放的な中庭
「壷庭」の起源
南にまなざされた家
「玄関」のない家
時代が求める住まい
分棟の家
古井戸を今に生かす
借 景
昨今建築事情
つくり過ぎない建築/建築の流行を考える/ゆとりのある家づくり/食卓と家族
階段空間を楽しむ
棟上げと餅まき
家に福をもたらす神
ヒヌカンは必要か?
お墓と座の暮らし
風土と建築
赤瓦屋根の景観
風水のはなし
昔の家屋と現代の暮らし
天災は忘れた頃に……
ゴーヤのカーテン
冷房排水の有効活用
採れないゴーヤ
地球の賞味期限
八重山童憧抄
停電の思い出/メジロ籠の思い出/馬盗人とスローライフ/海砂と少年のいたずら/建築設計との出会い/「野底マーペー」考/『竹富島』 自然体のコミュニティ
正月飾りの思い出
うだつが上がらない
少年の夢と家づくり
街を綺麗に
穴の話
風景にとけこむ建築
大志を抱かせた建築
後世に残すべきは
文化的建築のゆくえ
建築は街の記憶装置
奉安殿という建築
建物の保存と文化遺産
工場跡地が森になった
防災意識の重要さ
記憶と記録の貴重さ
伊勢神宮と式年遷宮の意義
街全体が美術館
再生した五八年前のピアノ
杜の都と建築
奈良ホテル
五感で感じる保育園
魅力ある街並み
シュガーホールの余韻
●著者プロフィール
照屋寛公(テルヤカンコウ)
1957年 石垣島新川生まれ
1976年 八重山高校卒業
1982年 明治大学工学部建築学科卒業
1996年 建築アトリエTreppen(トレッペン)開設
【所属】
一級建築士/日本建築学会会員/日本建築士会連合会会員
【受賞歴】
『全国住まいのリフォームコンクール』8回受賞(1998年〜2014年)・『海んちゅの家』『第28回日本建築士会連合会会員作品展』優秀賞(2000年)・『古島団地建替』 『第9回沖縄県建築士会主催設計競技』佳作(2002年)・『パティオが結ぶ親子の家』、 『第2回住宅建築賞』奨励賞(2003年)・『母子未来センター』 、『第10回沖縄県建築士会主催設計競技』優秀賞(2011年)、『三原聖ペテロ聖パウロ教会』『日本聖公会主教座聖堂設計競技』最優秀賞(2011年)
第27回CoralWay写真コンテスト(JTA)垂見健吾賞(2014年)
新石垣市立八重山博物館基本構想検討委員(2013年度〜)
琉球大学建設工学科非常勤講師(2001年〜2006年)
石垣市景観形成審議会委員(2007年〜2010年)
沖縄民俗学会会員(監査役)・沖縄・八重山文化研究会会員
沖縄で奄美を考える会会員
●2015年2月初版第一刷発行