• 『南の島の学級日誌 ―高校生と先生のマジメでユカイな対話集―』砂川亨著

『南の島の学級日誌 ―高校生と先生のマジメでユカイな対話集―』砂川亨著

978-4-89982-289-9

1,222円(内税)

定価 1,222円(内税)

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四六判 215頁


学級日誌とは、日直の生徒がクラスの一日をつづる日記のようなもの。

「生徒の日誌は、最低でも300字は書いてもらう。
テーマは自由。
先生は毎日それにコメントをつける。
生徒が書いた以上の分量で!」

自己を表し、他者と出会い、共に学ぶ場として
学級日誌を活用したい―。

そんな「日誌教育」を日々実践する
国語教師の著者が、生徒である
昭和薬科大学附属高校3Eクラス43名とともに
一年間書き続けた学級日誌から、
厳選して43本を収録しました。

「僕は体育の日は必ずブラジャーをつけます」
「先生は『大人』の定義はなんだと思いますか?」
「私のお母さんは異常に、ジャニーズの“嵐”が好きです」

高校生と先生のマジメでユカイな対話から、
生徒たちのみずみずしい感性と、
今と向き合うひたむきさ、
そして懸命に生徒に応えようとする
教師の悪戦苦闘が伝わってきます。

日誌教育の実践のための「日誌教育Q&A」を
付録しました。


●目次
まえがき

第一章 学級日誌と私
 第一節 学級日誌と私
 第二節 学級日誌とは?
 第三節 試行錯誤の日々

第二章 たかが学校、されど学校 ある日の学級日誌1
 第一節 拝啓 学校殿
 上級生として物申す!/偏見脱却のための学び/
 歴史から学ぶこと/大人になっても役立つ科目/
 土足解禁に反対!/家は安らぎの場であるべき/
 古典が好きになる方法
 ◎ホームルーム 「学級日誌 VS SNS 」

 第二節 Dear Friends!
 薬科は変な人ばかり/このクラスは楽しい!/
 日々雑感/もう笑いません!/文系なのに理系/
 モヒカンにしたわけ/最高の友
 ◎職員室「日誌教育」

第三章 私の主張、僕の主張 ある日の学級日誌2
 第一節 哲学的なことばたち
 人は誰でも裁かれる/「モテ期三回説」の真実/
 集団に溶け込めない僕/「夢=職業」ってなんか変/
 「十三日の金曜日」の誤解/「女性」を武器にするな! /
 私が思う大人の定義
 ◎ホームルーム 心に残る学級日誌1

 第二節 教室からは世界が見える
 ドイツ留学で考えたこと/卑怯? それとも技術?/
 ありのままで!/非母国語/ハーフに関する考察/
 謝罪? 感謝?/私的アイドル論
 ◎職員室 日誌教育のコツ

第四章 愛すべき日々 ある日の学級日誌3
 第一節 毎日がスペシャル!
 Viva! サッカー! 頑張れニッポン!/愛される「嵐」/
 イタリアを応援する僕/アメリカの現実/
 憧れの東京/気配りは大事
 ◎ホームルーム 心に残る学級日誌2

 第二節 お家に帰ろう
 私のコンプレックス/子・親・家族/
 お母さんとのケンカ/お父さん大好き!/
 お母さんはアイドルおたく
 ◎職員室 学級日誌のルール

 第三節 前を向いて
 試練は益となる/つらい今を乗り越えて/
 感謝する心

 付録 日誌教育 Q&A

 あとがき

●著者プロフィール
砂川 亨(スナガワトオル)
昭和薬科大学附属高等学校・中学校 国語科教諭
1967年生まれ。幼少期から青春時代までを神奈川県で過ごしたため、沖縄に疎いウチナーンチュ。現在、昭和薬科大学附属高等学校・附属中学校に勤務し、国語、特に現代文の楽しさを伝え続ける。趣味はギター演奏。沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」運営委員。(2001年〜2004年)

表紙・本文イラスト/砂川 政美

●2015年12月初版発行