• 『沖縄文学の沃野』仲程昌徳著

『沖縄文学の沃野』仲程昌徳著

978-4-89982-447-3

2,200円(内税)

購入数
----------------------------------------------
●46判ソフトカバー 280ページ
●定価2200円(本体2000円+税)
●仲程昌徳著
-----------------------------------------------
豊穣な沖縄文学の旅・最終章
「詩歌」「散文」「書簡」「劇作」「月刊雑誌・同人誌」
さまざまな文学の世界から沖縄の文学を掘り起こす


●目次
詩歌の章 
   新しい美意識の登場 ——明治琉歌の見出したもの  
   摩文仁朝信の琉歌 ——『琉歌大観』収録歌をめぐって 

散文の章 
   ヤマトゥグチ表現を彩ったウチナーグチ 
   散文に描かれた首里グスク 
   沖縄の小説作品に登場してくるジュリ(尾類・遊女)たち  
  ——「沖縄の文化表象に見るジュリ(遊女)の諸相」

書簡の章 
   新進作家の自負と苦悶 —— 宮城聡書簡、昭和九年〜昭和十八年 
  ハワイの収容所で書かれた捕虜たちの手紙    

劇作の章 
   歌劇「中城情話」をめぐって 
   「ひめゆり」の読まれ方 —— 映画「ひめゆりの塔」四本をめぐって 
   
月刊雑誌・同人誌の章 
   『闘魚』の詩人たち ——「一九三〇年前後の沖縄詩壇」補遺 
   解題『THE OKINAWA おきなわ』 

 後記 

●本書「後記」より

本書の表題を「沖縄文学の沃野」とした。
その後で気付いたことだが、このシリーズのきっかけとなった最初の小論集の表題が「沖縄文学の諸相」であった。
「諸相」で始め「沃野」まで来た。考えてみると「諸相」も「沃野」も、その意味するところは同じで、沖縄の文学が、いかに豊饒であるか、ということであった。
その豊饒さに導かれるようにして、ここまでこれた。幸運だったというべきであろう。
収録した小論の初出は次のとおりである。

1 詩歌の章
1新しい美意識の登場——明治琉歌の見出したもの 『沖縄文化研究42』二〇一五年三月三十一日、法政大学沖縄文化研究所。
2摩文仁朝信の琉歌——『琉歌大観』収録歌をめぐって 『沖縄文化 第一二二号』二〇一八年三月、沖縄文化協会。

供〇曲犬両
1ヤマトゥグチ表現を彩ったウチナーグチ 『琉球諸語と文化の未来』二〇二一年三月二十四日、岩波書店。
2散文に描かれた首里グスク 『首里城を解く』二〇二一年九月三十日、勉誠出版。
3沖縄の小説作品に登場してくるジュリ(尾類・遊女)たち 『沖縄の文化表象にみるジュリ(遊女)の諸相』二〇一六年三月、琉球大学 大学教育センター。

掘―餞覆両
1新進作家の自負と苦悩——宮城聡書簡、昭和九年〜昭和十八年 『日本東洋文化論集 第十九号』二〇一三年三月、琉球大学法文学部。
2ハワイの収容所で書かれた捕虜たちの手紙 『琉球アジア文化論集』二〇二〇年三月、琉球大学。

検〃犧遒両
1歌劇「中城情話」をめぐって 『創立三十周年記念誌 琉球歌劇の世界』二〇二〇年、令和二年沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業。
2「ひめゆり」の読まれ方——映画「ひめゆりの塔」四本をめぐって 『日本東洋文化論集 第九号』二〇〇三年三月、琉球大学法文学部。
后〃邊雑誌・同人誌の章
1『闘魚』の詩人たち——「一九三〇年前後の沖縄詩壇」補遺 『琉球アジア文化論集』二〇二二年三月、琉球大学人文社会学部。
2 解題『THE OKINAWA おきなわ』二〇一五年一月三十日 不二出版。 

池宮紀子さんには、「諸相」から「沃野」まで、長い間、お世話になった。記してお礼を申し上げたい。


●著者プロフィール
著者略歴
仲程 昌徳(なかほど・まさのり)
1943年8月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年3月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年11月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、以後2009年   
    3月、定年で退職するまで同大学で勤める。
主要著書
『山之口貘―詩とその軌跡』(1975年 法政大学出版局)、『沖縄の戦記』(1982年 朝日新聞社)、『沖縄近代詩史研究』(1986年 新泉社)、『沖縄文学論の方法―「ヤマト世」と「アメリカ世」のもとで』(1987年 新泉社)、『伊波月城―琉球の文芸復興を夢みた熱情家』(1988年 リブロポート)、『沖縄の文学―1927年〜1945年』(1991年 沖縄タイムス社)、『新青年たちの文学』(1994年 ニライ社)、『小説の中の沖縄―本土誌で描かれた「沖縄」をめぐる物語』(2009年 沖縄タイムス社)。『宮城聡―『改造』記者から作家へ』(2014年)、『雑誌とその時代』(2015年)、『沖縄文学史粗描』『沖縄文学の一〇〇年』(2018年)、『ハワイと沖縄』(2019年)、『南洋群島の沖縄人たち』(2020年)、『沖縄文学の魅力』『ひめゆりたちの春秋』(2021年)、『沖縄文学史の外延』『続ひめゆりたちの春秋』(2022年)、『ひめゆりたちの「哀傷歌」』(2023年)以上ボーダーインク。

●2023年6月発行